松川えりのてつがく日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

考えたこと

哲学対話でケアを重視するのはなぜ?

先日、いわて哲学カフェのオオマツさんとメッセージをやりとりする機会があり、こんなご質問をいただきました。 人伝に、松川さんは哲学カフェで「ケア」を重視している、というお話を伺っております。私は専攻が「臨床心理学(心の問題を扱う心理学)」なため…

場所のもつ意味

オンラインとオフラインを行き来したり、哲学ウォークのまた新しいヴァージョン(来週高校生とやる予定)を考えたりして、また、場所のもつ意味が気になり出しています。 オンラインで、以前なら気軽には会えなかった人と気軽に会える。 それは、間違いなく…

できるけど、やらないほうがいいこと

1ヶ月ぐらい前に書きかけのまま、ほったらかしてた記事。 なんかもう一歩書きたいことがあったんだけど、 言葉になりきらない途中のままだけど、アップしちゃう。

テーマと進行役

先日、とある施設からのご依頼で、哲学カフェを企画・進行するためのオンライン研修をさせていただきました。 全員すでに哲学カフェを体験したことのあるメンバーだったので、哲学カフェを作る3要素、場所、テーマ、進行について説明したあと、みんなでテー…

森会長の例の発言が、哲学カフェで出たら?

哲学カフェのレポートもたまってるんだけど、 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の例の発言が、もし哲学カフェで出たら? ということを考えはじめちゃったので、書いちゃいます。 個人的には、このニュースを読んで、「はぁ!? またまた、な…

家事は「一人分も二人分も一緒」ではない

よく「一人分つくるのも二人分つくるのも一緒だから」なんて聞きますが、 そして、わたしも一度ぐらい言ったことがある気がしますが、 最近、つくづく思うのです。 一人分と二人分って、全然ちがうよな〜って。 たしかにごはん作るとき、二人分つくるんです…

対話する哲学教室の延期と、いまこの状況でてつがくやさんが思うこと

すでにお申し込みいただいた方には連絡していたので、こちらに書いてなかったけれど、昨日ヨノナカ実習室での開催を予定していた“対話する哲学教室”は、コロナウィルスの感染拡大状況を考慮して、延期させていただだきました。 一瞬、オンライン開催に切り替…

好きなことを仕事にするって、どう?

先日、友人とおしゃべりしてるときに、 「好きなことを仕事にするって、どう?」という話題に。 その人の知人のなかには、 「好きなことは、仕事にしないほうがいい。趣味にしとけ」という人もいて、 好きなことを仕事にしてるわたしにも聞いてみたくなった…

恐れることなかれ。同性婚法が成立しても、世界は滅ばない。

なんで先日、突然、バーコウ議長の動画に行きあたったかというと、例の「足立区が滅ぶ」発言でがっくりきた心を回復させるため、久しぶりにこの動画を観た、そのリンクだったのでした。 【高画質】同性婚を認める法案で大称賛されたニュージランド議会の感動…

話しやすさと対等性

先日の打ち合わせで、自分で言いながら、自分の言葉にはっとしたこと。 話しやすいかどうかと、対等に話せるかどうかは、必ずしもイコールではない。 特に職場や学校、サークルなどのコミュニティでは、ブルデューが「ハビトゥス」とよんだような慣習にのっ…

難航するphilosophy

対話はいつでもナマモノなので、 思いのほかうまくいくこともあるし、 予想外のところで難航することもある。 なるほど、こういうところでこういう風に難航するのか! そこに学びや発見があると思うと、失敗や困難も愉しい。 そうしてまた、“philosophy =知…

“てつがくやさん”の危うさ

いろんな方がfacebookでシェアしてくださったこちらの批判記事、 asanotakao.hatenablog.com 批判されてる内田樹さんの書評もあわせて読みました。 責任ある言論人として内田氏に必要だったのは、「何も知らない」ゆえに書けないないのであれば書評の依頼を…

ライプニッツ係数と世界の調和

ライプニッツといえば、わたしにとっては「モナド」と「可能世界」の人なんですが、夫(弁護士)にとっては、損害賠償請求計算の人らしい。 法曹界でいうところの「赤い本」(『民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準』(日弁連交通事故センター東京支部編)…

哲学カフェのlocalities〜オンライン哲学カフェのまえに〜

オンライン哲学相談、今週のご予約は埋まりました。 今日はこれから、オンライン哲学カフェの打ち合わせ。 それにしても、オンライン哲学カフェをしようとして改めて、これまでやってきた哲学カフェについて見えてくることがありますね。 哲学カフェのlocali…

キャンセルのこと

明日のゆうあいセンターでの哲学カフェ、めでたく満席となりました。 お申し込みくださったみなさん、ありがとうございます。 cafephilo.jp ところで、その哲学カフェの告知の備考欄に、こんなことを書きました。 松川が進行するイベントを4回以上連続でキ…

「説明しろ」は、ときに横暴

家事が、わりと好きです。 食べることと、哲学することの、その次ぐらいに。 しかし、そんなわたしが、ついにお掃除ロボットを買ってしまいました! ブラーバジェット240 アイロボット 床拭きロボット 水拭き 雑巾がけ 静音 落下回避 花粉対策に B240060 出…

名前のこと

ブログタイトルの名前の表記を「松川えり」に変更してみました。 名前についてはいろいろ思うところが多く、 結婚してからは姓について、戸籍名と通称名の使い分けに戸惑うことが多かったのですが‥‥‥*1 *2 withnews.jp 最近、ある哲学カフェでの対話をきっか…

東京で質問セミナー。と、てつがくやさんの希望

東京で質問セミナーをしてきました てつがくやさんの希望 おかげさまで 東京で質問セミナーをしてきました 3月16日(土)、17日(日)の二日間、東京で質問セミナーをしてきました。 デモクラシーカフェと対話の実験室@公-差-転さんのお誘いでした。 …

哲学カフェ=ラーメン説〜麺なしラーメンのような哲学カフェを考えてみる〜

カフェフィロ代表の山本さんが、最近、「哲学カフェ=ラーメン説」なるものを打ち出しているらしい。 曰く、「哲学カフェはラーメンと同じぐらい多様化しています」。 なるほど。 hare-tetsu.hatenablog.com この説は、「ラーメンは多様である」ってことが前…

よくある誤解〜哲学カフェは哲学について語る場?〜

たまに哲学カフェについて「哲学について語る場」と紹介されることがあります。 そのたびに、 「ちがいます! 哲学カフェは、哲学について語る場ではなく、〈哲学する〉場です。」 と訂正するわたし。 「サッカーについて語る場」と「サッカーする場」じゃ、…

たとえるなら、移動式カフェのような〜「あなたならどんな哲学の場を作る?」の答え〜

「わたしならどうする?」と気になっていた記事。 shogoshimizu.hatenadiary.jp しばらく考えたけど、わたしは、ここに書かれている方法のどちらかを、選ぶことはできなさそう。 カフェフィロ設立当初は「いつか好きなときに好きなだけ哲学カフェができるお…

よい哲学カフェとは?(参加者の質問より)

メモを整理していたら、2015年のメモから、こんなのが出てきました。 facebookのタイムラインにでも投稿するつもりだったんでしょうか。 いまも考えは変わっていません。 ===以下、2015年のメモより=== 先日、哲学カフェの参加者の方から、こんな問い…

てつがくやさんの悩み

哲学カフェを企画・進行したり、 毎日小学生新聞で小学生からの問いに答えたり、 たまに高専や大学で講義してみたり、 そういうの、私は全部「てつがくやさん」の仕事だとおもっています。 「てつがくやさん」は、みんなに〈てつがく〉する機会を提供するの…

てつがく癖のない人

昨日、てつがく癖のある人について書いたけど、 てつがく癖のない人の反応もまたうれしい。 「こんなにあれこれ考えたのは初めて!」 「脳みその、使ったことのないところを使ってる感じ」 「結論を出さなくていいコミュニケーションなんて、新鮮すぎる」 〈…

てつがく癖のある人

昨日、また、〈てつがく癖のある人〉に出会った。 〈てつがく癖のある人〉は、「そんなに深く考えなくても」「それ考えて、なになるの?」と言われがち。 そして、そんなこと言われても困ってしまうのが〈てつがく癖のある人〉だ。 だって、考えようとして考…

てつがくやさんがコミュニケーション・カフェをやる意味

先日フリーデザイン岡山さんではじめた「コミュニケーション・カフェ」。 そもそもは、3月に閉館してしまった岡山市立中央公民館で、「若者がコミュニケーションについて学ぶ講座を」というリクエストをいただき、スタッフのみなさんともに試行錯誤するなか…

夫の姓、むしろ好きだけど‥‥‥「旧姓」使い続けなければならない理由

2年前、こちらの哲学カフェに参加してくださった新聞記者さんに‥‥‥ www.cscd.osaka-u.ac.jp ‥‥‥取材を受けました。 headlines.yahoo.co.jp 「事実婚じゃダメなの?」「通称名使えばええやん」という疑問に、私の経験からお答えしました。 持病のところは若…

長島愛生園〜人間の愚かさと人間の強さ〜

昨日3月1日は、長島愛生園の見学へ行ってきました。 一緒に尾道で哲学カフェをしているantenna Coffee Houseのマスターが行くとうかがって、便乗させてもらいました。 www.mhlw.go.jp 「ハンセン病の方のための療養施設」と紹介されることが多いけれど、現…

私が私として話すということ

昨日、午前中にアーレントの『人間の条件』の読んでから、スロウな本屋さんにお邪魔したら、えほん哲学カフェに何度か参加してくださった方とばったり。 slowbooks.jp 哲学カフェの魅力をこんなふうに語ってくれました。 哲学カフェでは、私が私として話して…

自分の限界を楽しむ!〜私が哲学対話をする理由〜

てつがく仲間のSさんに、「哲学対話をする動機や理由は?」とご質問いただきました。 自分や自分が拠って立つ思考の限界を知りたい。 まずこれが、本を介してであれ、対話を介してであれ、哲学する動機としてあります。 ソクラテスの「無知の知」、カントの…