てつがくやさんの気まぐれ日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

病いとともに

夏の読書案内〜病いに向き合う本、差別に向き合う本〜

神戸行ったり、カフェフィロで研修したり、哲学プラクティス学会のシンポジウム準備をしていたら、あっという間にお盆休みに入ってしまいました。 夏の読書案内です。 1冊目は、病いに向き合うこちらの本。 差別に向き合う人、ジェンダーに関心のある方には…

すろーすのブログ

今日は、午前中zoom打ち合わせ。 午後は某事務所の研修。 その後、副代表をしている第2の患者会すろーすのブログを更新しました。 www.sloth2018.com www.sloth2018.com もう1年か1年半以上になるかなぁ。 わたしがオンラインイベントの進行を担当する代わ…

知を愛するなら貪欲に

昨日の研究会で刺激とお土産をいただいて、先ほど、faceboookにこんなふうに書きました。 実践にかまけていると、自分がやっていることがなんなのか、ときどきわからなくなる。あるいは、思考が膠着してしまいそうになることがあります。 哲学カフェの中身は…

第2の患者会 すろーす、web開設とうれしい出来事

副代表をしている、第2の患者会すろーすのwebサイトを作成しました。 www.sloth2018.com 第2の患者会すろーすは、「がん患者の家族が集い、家族ならではの悩みや不安を安心して語り合える場を」という想いから生まれた団体。 「家族のためのがんカフェ」や「…

患者を支える希望とは?〜キューブラー・ロスの5段階説を読む読書会〜

今日は、すろーす読書会。 キューブラー・ロスの『死ぬ瞬間』より、第8章「希望」の章について、参加者のみなさんと感じたこと考えたことを語り合いました。 死ぬ瞬間 死とその過程について (中公文庫) 作者:エリザベス・キューブラー・ロス 中央公論新社 A…

がんカフェ@ウェル・リビングを考える会

先週末は、ウェル・リビングを考える会主催のがんカフェにゲストとして参加してきました。 こちらのがんカフェは、毎回ゲストからの話題提供+対話という構成だそうです。 livingwillcafe.blogspot.com 今回は、「家族のためのがんカフェ」や「遺族のための…

私たちはどのようにして死を受容するのか?〜ロスの5段階説を読む〜@すろーす読書会

キューブラー・ロス『死ぬ瞬間』を読むすろーす読書会。 タイトルから受ける印象と裏腹に、死をプロセスとして捉え、受容に至るまでの5段階説で有名なこの本。 昨日は、ついに5段階目にあたる「受容」の章を、参加者のみなさんと読みました。 死ぬ瞬間 死…

『クロストークから始める総合診療』(金芳堂)

岡山大学で一緒に医療者のための哲学を開いている小比賀美香子さん(医師)と、「哲学対話で医師の当たり前を問い直す」という対談をしました。 こちらに、掲載されています。 クロストークから始める総合診療 ジェネラルマインド・ブラッシュアップ! 作者:…

私たちは死や病をどうやって受容するのか?〜キューブラー・ロスの5段階説を読む〜

先月9月20日(月・祝)の第2の患者会すろーす主催で開催した読書会(オンライン)のレポートを、こちらでシェアしそびれていました。 企画の発端については、こちらの記事をどうぞ。 matsukawaeri.hatenablog.com 2日前に予定されていたゆうあいセンターで…

「時間ってなんだろう?」@おんころカフェ

先週末、7月17日(土)は、一般社団法人 哲学相談おんころさんにゲスト進行役としてお招きいただきました。 がんや難病の患者・家族、そして医療者たちが対話するおんころカフェ(現在はオンライン)を実施されています。 oncolocafe.com わたし以外のみなさ…

「気持ちを大事にするってどういうこと?」@第2の患者会すろーす

6月17日は、第2の患者会すろーす主催の哲学カフェ。 家族のためのがんカフェや遺族のためのがんカフェでよく出てくる、「気持ち」について考えてみました。 実は、以前、医療者のための哲学カフェでも取り上げたことのあるテーマ。 matsukawaeri.hatenablog…

シンポジウム「がん医療における哲学対話のこころみ」

昨日2月15日は京都でシンポジウム「がん医療における哲学対話のこころみ」へ。 第2の患者会すろーすの活動についてご紹介させていただきました。 大阪で活動されているおんころカフェとの相違点や、みなさんのコメント、ご質問のおかげで、「そうか、私たち…

遺族のためのがんカフェ@ゆうあいセンター

一昨日は、第2の患者会すろーす主催で、遺族のためのがんカフェでした。 これまでも何度か出てきた人づきあいのお話以外に、大切な家族が亡くなったあとの遺品整理や親戚づきあいの話題も…。初参加者のおかげで、リピーターさんからもまた違った視点からお…

「家族の気持ちってどれぐらい大事?」@岡山大学病院

1月12日(日)は、岡山大学病院のある岡山大学大学院医歯薬学総合研究科で、若手の医療者や学生さんを対象とした哲学カフェでした。 今回は、「家族のためのがんカフェ」や「遺族のためのがんカフェ」などを開いている“第2の患者会すろーす”とのコラボ企…

「尊厳死と安楽死〜自分の死は自分で選べる?」@高島公民館

今日は、ふたばカフェ(哲学カフェ)でいつもお世話になっている岡山市立高島公民館の「いまとこれから」という講座で、めずらしくレクチャー付きの講座をしてきました。 ふたばカフェのテーマ希望として参加者から「尊厳死」が提案されたのですが、これは、…

がんセミナー「当事者と医療者がともに考えるがんカフェ」

1ヶ月以上遡ってしまいますが、7月21日(日)、がん患者の家族・遺族をサポートする第2の患者会すろーすでがんセミナーを開催しました。 がん患者の家族にどんなケアやサポートが必要か?岡山大学病院の黒田新士さんをゲストにお招きし、医師の立場から…

家族ケアを考える

がん患者の家族・遺族をサポートする第2の患者会すろーす。 facebookページに、6月の「家族のためのがんカフェ」、5月の「遺族のためのがんカフェ」のレポートをアップしています。 それぞれ、がん患者の家族に必要なサポートが話題にあがる回でした。 ww…

5月の参加者募集中!

バタバタしていて、ご無沙汰してしまいました。 GW、いかがお過ごしでしょう? 私は、非常勤講師のお仕事や、クローズドな哲学対話のご依頼で、いつもとあまり変わらぬ日々を過ごしております。 ウェブサイトに、5月の参加者募集イベントをアップしました。…

家族のためのがんカフェ by. 第2の患者会 すろーす

1月16日(水)は、家族のためのがんカフェでした。 www.facebook.com ウェブサイトのほうにちらりと書きましたが‥‥‥ こちらのイベント、昨年は実験的な試みということで、カフェフィロ主催で開いてきました。 が、予想以上に多くのご賛同をいただき、より…

1月の参加者募集中

更新が滞っていたせいで、今月のイベント案内も満足にできていませんでした。 ごめんなさいm(_ _)m 遅ればせながら‥‥‥ 1/17(火)「人生で大切にしていること」@岡山市立高島公民館 1/16(水)家族のためのがんカフェ@ゆうあいセンター 1/26(土)「『つな…

遺族のためのがんカフェ 2回目

昨日10月23日(火)は、ゆうあいセンターにて、遺族のためのがんカフェを開きました。 7月末に続いて、2回目の開催です。 遺族のためのがんカフェ 今回は、初めての方が4名。 たまに「こういうふうに気持ちの整理がついた」という方もいらっしゃいますが…

家族・遺族のためのがんカフェのための打ち合わせ

いろいろ報告が溜まってしまっていますが、今日は、ゆうあいセンター(岡山のNPOセンター)で、家族・遺族のためのがんカフェの打ち合わせでした。 今月は23日に、遺族のためのがんカフェがあります。ただいま参加者募集中! cafephilo.jp が、今日は、次回…

病気は人を哲学者にする

哲学カウンセリングについて調べていたら、こんな言葉にバッタリ出会いました。 病気は人を哲学者にする。 (納利一「哲学内科の哲学コーナー」より) 納利一さんは、内科医の方らしい。 「哲学して健康への道をひらこう」という言葉にはすぐうなづけなかっ…

遺族のためのがんカフェ@さんデジ

今月末7月31日に開催予定の「遺族のためのがんカフェ」が、山陽新聞デジタル|さんデジで紹介されました。(継続的に取材に来てくださる記者のIさんに感謝です。) がんで家族ら亡くした悩み語り合おう 31日、岡山で初のカフェ|岡山の医療健康ガイド M…

家族のためのがんカフェ(第2回)

昨日は、家族のためのがんカフェを開催しました。 前回は、遺族の方も一緒でしたが、今回は、闘病中のがん患者さんを支えるご家族限定。 前回、予想以上に盛況だったので、お部屋も広め、時間も3時間と、ゆとりをもってご用意してよかった! ゆったり時間を…

家族のためのがんカフェ

昨日は、「家族のためのがんカフェ」を開催しました。 ご自身も「第二の患者」としてがんを体験してきた看護師の菱沼さんを、神戸で「がんカフェ」を開催している藤本啓子さんにご紹介いただいたのが2月。 それから、 対象は?患者さんとご家族?ご家族だけ…

なぜ生理用品は隠されているのか

『されど愛しきお妻様』の鈴木大介さんが、生理について語ってた。 もう25年ぐらい私が感じていたこと、そのまんま言葉にしてくれていて、うれしい。 gendai.ismedia.jp 僕はこれまでの著作でも、人の他人に対する想像力の限界について切々と訴えてきた。 〔…

子どもができたらわかるわよ

「あなたにも、子どもができたらわかるわよ」「そうかもね。できないからわかんないけど」 (『母と娘(未刊)』より) 「子どもほしかったけど、なかなかできないし、まぁいっか〜」と思ってるアラフォーとして、非常に返答に困る枕詞のひとつ、「子どもが…

がんカフェ「ナラティブ(語り)」

11月4日(土)は、神戸で活動する患者のウェル・リビングを考える会主催のがんカフェにお招きいただきました。 話題提供者として、「ナラティブ」をテーマに、新婚半年で末期がんと告知された友人、千佳世さんのお話をさせていただきました。

「言うは易く、行うは難し」なアドバイス

持病の痛みを和らげるため、コーヒーを控えるようになって10年くらい。 親切な健康オタクさんが、(コーヒー片手に)「カフェインはよくないから、紅茶や緑茶も控えた方がいいよ」とアドバイスくれたんだけど‥‥‥うーむ。 コーヒーをお代わりしながら、「コー…