最近、手書きがここちよくて、ブログをさぼりがちの松川です。
昨日12月21日(土)の午後はお馴染み、尾道のantenna Coffee Houseでの哲学カフェだったんですが、午前は岡山操山高校の土曜講座にお邪魔し、哲学対話をしてきました。
うれしいことに、先生ではなく、高校生ご本人からのご依頼です。
前に中学校での放課後哲学カフェを依頼してくれたFさんが、高校生になったのでした。
事前に募集したテーマから、「学校でやったらアイロニカルでおもしろそう」という理由から選ばれたのは「教育って洗脳?知識って偏見?」。
30人近くで話すより話しやすいかなぁと、Fさんと相談して、前半はくじ引きで4〜5人のグループに分けることに。
各グループにコミュニティボール代わりのぬいぐるみを用意したり、途中で出てきた問いを紙に書いてもらったり。
後半はさらにグループを2つ合体させて、さらに議論を展開。共通点と相違点を書いてもらいました。
1グループに1進行役とはいかないので、スパイス代わりの工夫です。
途中で2つのグループを合体させるのは、「前半の議論も活かしつつ、いろんな人と話してみたい」という要望に応えるために考えた方法ですが、元気なグループとおとなしめのグループの差が激しい場合や、途中で飽きてしまう人がいる場合にも有効な気がする。
今回は、2つのグループが合体することによって、前半の議論にまた別の視点からスポットが当たる様子も確認することができました。
また、問いや共通点、相違点を書き出してもらうのは、池田高校でもよくやる方法です。
こんなおせっかいしなくても、最初から最後まで自分なりのやり方で対話を楽しめる人もいるけれど、「何を話したらいいのか、わからない」「どう楽しんだらいいのか、わからない」という人にとっては、対話や思考を楽しむ補助線になるのではと思ってます。
それぞれのグループでどんな対話がされたのか、共有しやすいというメリットも。
- 教育自体が偏見を生み得るのか?
- 知識をもつというのは幸せなことなのか?
- 人間の原初状態とは?
などなど、グループごとに深掘りされるポイントも語り口もちがって、「うわー、これ、教育学系の人にも意見をきいてみたい!」というような論点も満載で、きいてる私もたくさん刺激をいただきました。
(途中であるグループが「〜の定義を考えることに意味はあるか?」というメタ議論でめちゃくちゃ紛糾していたのも、おもしろかった!)
岡山操山高校のみなさん、ありがとうございました。