松川えりのてつがく日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

ニーズには応えるけど、期待には応えない

今日、尾道に行く道すがらで考えたこと。

 

私は、誰かのニーズに応じて哲学対話を企画する。
どんな人を対象に、いつ、どんなテーマでどんなふうに(哲学カフェスタイル?p4cスタイル?など)実施するか、一緒に考え提案する。
このニーズに応えるという要素が、私の実践を実存的なものにしてくれている。
「考えるべき」問いについて考えることと、誰かの「考えたい」問いについて考えることは違う。
前者の問いは「課題」であり、後者は…なんと言ったらいいのだろう?
とにかく、その問いについて「考えたい」人がいて初めて、その問いは実存性を帯びうる。

 

けど、対話が始まったら、誰かの期待に応えようとはしない。
ただただ哲学に没入する。
お金をもらっているからって、言いなりになってはならない。
それは、知を愛する行為とは別の何かで、知を愛する行為とは相反する行為だから。
他者をリスペクトすることは私が哲学するには欠かせないけれど、それと言いなりになることは違うから。

 

“てつがくやさん”でいること(お金をもらって哲学すること)と、パレーシアテース(真理を語る者)でいることは、私のなかでそんなふうに両立しているのではないか。
(知らんけど=仮説やけど)