てつがくやさんの気まぐれ日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

オンライン読書会『歩くという哲学』〜歩くと哲学の関係のヒント〜

今日は、スロウな本屋さんのフレデリック・グロの『歩くという哲学』を読むオンライン読書会に参加しました。 月に1回、何章かずつ読み進めているようで、単発での参加もOK。 3〜5月のあいだ、哲学ウォークを行う機会が多く、歩くこととが哲学することと…

山陽新聞の「一日一題」で紹介された、チヤの時間で生まれたもの

山陽新聞に、「チョウタラの樹」の「さばちゃん」こと杉原美帆さんが、登場! 「一日一題」というのは、地域で活躍している人が交代で1週間ずつ執筆を担当するコラムなんですが、昨日6月13日(金)の回で、「哲学カフェ・チヤの時間」のことを書いてくれ…

『哲学対話日記2』〜哲学対話のある一日って、どんなの?〜

ブログをお引越ししようかな〜、どうしようかな〜、とぐずぐずしているあいだに、『哲学対話日記2』が発行されました。 人と集まって日常とは異なる空間をつくり始める「哲学対話」の時間は、だれかの日常生活とゆるやかにつながっている。街で、学校で、オ…

映画『どうすればよかったか?』

映画『どうすればよかったか?』を観てみました。 dosureba.com めずらしく、パンフレットも買いました。 以下、ネタバレご容赦を。

アクセシビリティ講座と、障害者手帳割引について

全7回の講座を受講し終えました。 ncar.artmuseums.go.jp すばらしい講座でした。 美術館関係者じゃないけれど、受講してよかった!!! なんか最後の回をきいているうちに、涙がでてきた。 いろんな人とつながりながら、みんなで楽しめる場所をつくるって…

2月24日(月・祝)大地の再生を哲学する@美咲町

今日は、2月24日(月・祝)に美咲町で開催する、大地の再生と哲学カフェのコラボイベントの打ち合わせがありました。 「大地の再生」では、水や風の通り道を感じながら、自然と人との関係を結びなおす。そんな杜づくりを、個人宅のメンテナンスから自然災…

思い込みは禁物。じぇっとすとりーむの0.38

あれこれペン遍歴を重ねてきたけれど、もしかしたて、これが答えなの? ジェットストリームの0.38mm。 (ノートはロルバーンのヨシタケシンスケver.) 先日、筆箱をまるっと忘れて、ヨノナカ実習室のスミちゃんに借りたら、意外と書き心地が良かった。 今ま…

哲学喫茶「おせっかい と しんせつ」

2月7日は、浅口市の宗本工芸所へ。 ミニワークと軽食付きの哲学喫茶。 今回のテーマは「おせっかい と しんせつ」でした。 2025.2.7 哲学喫茶@宗本工芸所 最初の1時間は、一般的な哲学カフェカフェと同じように、テーマについて自由に語り合います。 どう…

4つの対話アイテム〜真庭市、中和小学校のいきいき学習科〜

先日、岡山県真庭市の対話カフェmaniwaを運営している方々との打ち合わせ中に、「そういえば、中和小学校では『4つの対話アイテム』ってのがあって、日常的に使われてますよ〜」との情報が。 kodomo.city.maniwa.okayama.jp なんと、こんなにすぐ近くの小学…

企業内哲学者とフリーランスの“てつがくやさん”〜『フィルカル Vol. 9 No. 3』〜

分析哲学と文化をつなぐフィルカル、最新号『フィルカル Vol. 9 No. 3』が、2月1日(土)に発売されました。 フィルカル Vol. 9, No. 3 ―分析哲学と文化をつなぐ― ミュー Amazon シリーズ「哲学の居場所を探る」に、松川のインタビューの後半が掲載されてい…

痛みと書くことについての独り言

1週間ほど生理痛と闘いながら、対話に関する論考を書き上げるべく奮闘していました。Dr.Jの「セーフティ」の思想の、参考文献を正確にあげるのが難しくて苦労する。実際にDr.Jが書いたものを読んでも、私が学んだはずの一部しか書かれていないような気がす…

哲学カフェにミニワークをつける意義〜哲学喫茶@宗本工芸所〜

浅口市の宗本工芸所で開催している、哲学喫茶。 毎回ミニワークと称してちょっとしたワークシートかなにかを書いてもらうのだけど、どうもこの時間が、みなさんにとって、自分自身の考えに向き合う時間になっているようで。 いろんな考え方に触れることがで…

弱さを抱えた主体として〜「人文学がもたらすプライマリ・ケアの深みと広がり」@月刊『新薬と臨牀』〜

日本プライマリ・ケア学会で登壇させていただいたシンポジウム「人文学がもたらすプライマリ・ケアの深みと広がり」の内容が原稿化され、月刊『新薬と臨牀』の2025年1月号に掲載されました。 今回は、弱さに注目しようということで、松川は、「弱さを抱えた…

思考の交差点×探究クラス@純真高校

先週1月10日(金)は、福岡市の純真高校へ。 思考の交差点ワークを実施してきました。 junshin-hs.ed.jp 「ぼくたち、みんな平等?」について思考の交差点ワークをしたあと、ちょこっと対話して、最後にその日思い浮かんだ、もっと考えてみたい問いをひとり…

どうして人は怒るのか?@ゆうあいセンター

あけましておめでとうございます。 2025年の哲学カフェはじめは、1月5日。 岡山市内でやってる哲学カフェはいろいろあるけど、公民館のも福祉施設のも子育てスペースのも平日なので、土日に参加できる哲学カフェが案外ないなぁ。 ということで、岡山のNPOセ…

カフェフィロ 20年目の哲学カフェQ&A

カフェフィロは、2025年、設立から20周年を迎えます。 びっくり! だけど、学生だったわたしも、すっかりおばちゃんなので、当然か。 そんなわけで、「20年目の哲学カフェQ&A」という企画を立ち上げました。 cafephilo.jp カフェフィロメンバーにきいてみた…

高校生の高校生による高校生のための哲学時間「教育って洗脳?知識って偏見?」

最近、手書きがここちよくて、ブログをさぼりがちの松川です。 昨日12月21日(土)の午後はお馴染み、尾道のantenna Coffee Houseでの哲学カフェだったんですが、午前は岡山操山高校の土曜講座にお邪魔し、哲学対話をしてきました。 うれしいことに、先生で…

チヤの時間がイラストに!〜チョウタラの樹の哲学カフェ〜

チョウタラの樹で開催している哲学カフェ、「チヤの時間」の様子を、絵本作家&イラストレーターのおくだひろこさんが描いてくださいました。 この投稿をInstagramで見る www.instagram.com 参加したことのある人なら「そうそう、こんな感じ!」となりそう。…

哲学ウォーク×探究クラス@純真高校〜先生から質問もいただきました〜

10月上旬にお邪魔した福岡の純真学園。 高校の探究クラスで実施した哲学ウォークの様子を、担任の先生がブログにアップしてくださいました。 junshin-hs.ed.jp みんなで一緒に校内を歩いて、哲学者の言葉にぴったりの場所が見つかったら「ストップ!」。それ…

ずるいってどういうこと?@アトリエぬかごっこ

先月の25日は、アトリエぬかごっこへ。 今回は、子どもたちとコミュニティボールをつくって、「ずるいってどういうこと?」について考えてきました。 自由な場所で、参加するかどうかも子どもたちの自発性にまかされているので、最初のうちは全然集まらず。 …

『ジュリアンとウェディング』〜性の多様性について話せそうな絵本〜

クラファンで申し込んでたのが、届きました! greenfunding.jp えほん哲学カフェで取り上げたことのある、『ジュリアンはマーメイド』の続編。 このシリーズに出てくるおばあちゃん、大好き! matsukawaeri.hatenablog.com matsukawaeri.hatenablog.com クラ…

第2回 ぼそぼその会@岡山 with 逢沢一郎議員

選択的夫婦同姓・別姓について語る会を、再び開きます。 なんと今回は、自民党でワーキングチーム座長を務める逢沢一郎さんもお迎えしての開催! 逢沢さんがいらっしゃるのは途中30分〜1時間程度の予定ですが、当事者と議員さんが直接語り合う貴重な機会なの…

哲学プラクティス連絡会&哲学プラクティス学会 in 長野

9月末は、哲学プラクティス連絡会と哲学プラクティス学会のために長野へ。 長野県立大学に、全国で活動する哲学プラクティスの実践者や研究者が集結して、交流したり、学び合ったり、研究の成果を発表したり。大変充実した時間でした。 9月27日(金)名古屋…

『「非モテ」からはじまる男性学』〜片思いと加害の境界〜

この本のなかの‥‥‥ 恋愛社会学: 多様化する親密な関係に接近する ナカニシヤ出版 Amazon 「09 片思いと加害の境界を探る──交際経験の乏しい異性愛男性の関係構築に着目して(西井 開)」が気になって、この章と同じ著者のこちら↓↓を、移動中や寝る前に少しず…

沖瀬さやか×おりゆき2マンLIVE 「あなたとわたしをつなぐ音」

子育て&レンタルスペース「チョウタラの樹」で、月に1度開催している「チヤの時間」。 その参加者のひとりで、「チヤの時間」の曲までつくってくださった沖瀬さやかさんが、来週9月28日(土)、おりゆきさんと2マンライブをするそうです! * 沖瀬さやか×…

『ぼくはくまのままでいかったのに‥‥‥』〜子どもの衝撃、大人の衝撃〜

あの『ぼくはくまのままでいかったのに‥‥‥』が復刊されたそうな。なつかしい! 子どもの頃、図書館で読んだ時も衝撃を受けたけれど、大人になった今読んだら、また別の衝撃があって、再度びっくり。 気になるので、えほん哲学カフェで語り合いましょう。 slo…

『もし、世界にわたしがいなかったら』〜言葉をとおして考える、文化を尊重するとはどういうことか?〜

9月8日はスロウな本屋さん主催の、オンラインえほん哲学カフェでした。 『もし、世界にわたしがいなかったら』を読んで、語り合いました。 slowbooks.jp 子ネコのようにやわらかいこともあれば、アラスカの冬のように厳しいこともある。愛を伝えることもあれ…

嘘を学ぶことは人間関係を学ぶこと〜「ついてもいい嘘ってある?」@大元公民館

今日は大元公民館で、子育てモヤッとニコッとカフェでした。 テーマは「ついてもいい嘘ってある?」。 嘘をテーマに哲学カフェをすることは度々ありますが、今回は特に、道徳的な善い/悪いに捉われず、嘘を「人間関係のテクニック」という観点から考えてみ…

「哲学対話とマジョリティとマイノリティ」〜アーダコーダのオンデマンド講座〜

アーダコーダさんのオンデマンド講座を視聴しました。 ©️NPO法人こども哲学・おとな哲学 アーダコーダ https://ardacoda-ondemand-3.peatix.com/ 途中(マイノリティとマジョリティ、インクルーシブのあたり)まで、帳簿をつけながらラジオ代わりにふむふむ…

「言語をつくることは世界を構成すること」〜Quizknock 好きになっちゃう放課後〜

これ観て、 www.youtube.com この本を思い出す。 言語はなぜ哲学の問題になるのか 作者:イアン・ハッキング,伊藤 邦武 勁草書房 Amazon 10歳のころから「真理って、言語の次元にしかないのでは?」と疑っている私にとって、「言語をつくることは、世界を自分…