先週末は、加古川へ。
定期的に哲学カフェを開いているという哲学カフェはりまさんにお邪魔し、ゲスト進行役を務めさせていただきました。
10名の方が集まってくださり、各自消毒と体温チェックの後、なるべくソーシャルディスタンスを保つよう席の配置にも注意して‥‥‥
「公共とはなにか?」について対話しました。
公共施設、公共交通、公共事業、福祉、医療資源、電気や水道などのインフラ整備といった例とともに、
「“公共”ときくと『みんなのために我慢しろ』と言って騙されそうなイメージがある」
「大きなスーパーマーケットやショッピングモールで子どもが走り回っている」
など興味深いモヤモヤがいくつか。
それと「公共はお金と結びついている」という主張とが絡み合い、「公共における利害関係」が共通の関心として浮かび上がってきたように思います。
特に、「“ポツンと一軒家”のために、電気やガス、水道などを維持すべきか?」については、
「1軒のためだけにみんなのお金を使うのは納得がいかない」という意見と、
「そこに住む人には、その人なりの理由がある。『みんなのために』と、そこに住む権利を奪ってしまうのはどうか」
「そこにその人が暮らしてくれていることで、その村の存在と歴史が残るから、もともとそこに住んでいた人たちもうれしいのでは」
などなど意見が分かれ、興味深い議論でした。
みなさんの議論を聞きながら、途中提示された公共に関する以下の2つの定義
- 共に生きるということ。
- 個人ではできないことをするということ。
の深さを感じることができました。
哲学カフェはりまのみなさん、参加してくださったみなさん、ありがとうございました。
哲学カフェはりまは、2ヶ月に1回のペースで定期的に開催されているそうです。
お近くで興味のある方がいらっしゃいましたら、ホームページのほうもチェックしてみてください。