先月のフリーデザイン岡山で哲学カフェは、2ヶ月に1度のコミュニケーションしばりの回でした。
テーマを募集したところ、4つの候補
- わかりやすい話し方
- 悪気はない/なさそうだけど
- 攻撃的な人
- 人が人を好きになるのはどうして?
が挙げられました。
ひとり2票ずつ投票してもらい、全員が投票した「わかりやすい話し方」に決定!
結論から話すべき場合と起こった順に話すべき場合といった実用的な話もしつつ、あれこれ話すなかで、わたしが「お!?」と思ったのは、「言ってくれたらいいのに」という気持ちを、自分も相手に伝えてないことがあること。お互い「言ってくれたらいいのに」って思ってることって、けっこうありそう。
わかりやすく話さなきゃと思うと、話すこと自体のハードルがけっこう高くなってしまう。
いや、わかるんです。「どう伝えたらいいんだろう?」と伝え方を考えてるうちに、伝えるきっかけを逃してしまうことって、けっこうありますよね。
でも、まずは話してみるところから試してみるのも、ありだと思うんです。それで相手の反応を見てみる。
同じテーマに関心があっても、思ったことを言った上でこの問題に直面している人と、話す前にこの問題に直面してる人とがいる。
それが、この回の1番の気づきだったかもしれません。
余談ですが、わたしが哲学対話の進行をするときは「自分も含めてみんなコミュニケーション下手」ぐらいの気持ちでやってます。
大事なことほど、うまく言葉のするのは難しい。
何がわかりやすいかは、人によってちがう。
だから、「みんな下手なもん」ぐらいに思ってるほうが、気がラクだし、お互い様の精神で助け合いやすい気がする。
極端ですかね。極端ですね。
でも、「もっとわかりやすく言ってよ」「なんで理解してくれないの」なんて思わなくてすむ。
サッカーだって、プロでもシュート外しまくってる。そこがおもしろいんだから。
とここまで考えて、カフェフィロの初代代表ほんまさん(私の指導教官でもあります)の言葉を思い出しました。
「難しいからおもしろいんですよ、簡単にできちゃったら、絶対できるってわかってたら、おもしろくもなんともないじゃないですか」
対話がうまくいかなくて落ち込みそうなときに必ず思い出す言葉の一つ。
みなさんにもお裾分けしておきます。