岡山市立大元公民館で開催している、子育てモヤッとニコッとカフェ、秋の3回が終了しました。
子育てモヤモヤから出てきたテーマを扱いながらも、笑いの絶えない哲学カフェです。
簡単に、メモとともにふりかえってみましょう。
9月12日(月)「“はしたない”を教えていい?」
夫が、娘にだけ「はしたないからやめなさい」と言うのが気になる(息子には言わないのに)、という参加者のモヤモヤから出てきたテーマ。
「はしたない」には、幕の内弁当のようにいろんなものが詰め込まれてるなぁ。
そんな発見のあった対話でした。
あれこれ話した結果、「“はしたない”という言葉は使わないでおこう」という結論に至った人と、「むしろ男の子や男性にも積極気に使っていきたい」という結論に達した人と、両方いたのがおもしろい。
一見その両極端にみえる結論だけど、どちらも女性にだけ「はしたない」を言う人とは反対の立場に立とうとしている点では共通するんだよなぁ。
10月14日(金)「人の気持ちを考えるって?」
気持ちは見えないんだから、結局、行動を見て解釈してるんじゃないの?
『ごんぎつね』の気持ちを考えて、なんになる?
そんな疑問について考えるうちに「気持ちって、本当に存在してるんだろうか?」と自信のなくなる瞬間もあったけれど‥‥‥
「“ごめんね”って言われたら“いいよ”って言いなさいって子どもに教えるのって、どうなの?
「子どもが“いいよ”と思えていないのに“いいよ”って言わされてるのを見ると、胸がいたくなる」
「“いいよ”って言わなくてもいいこともあると思う」
そんな話をするうちに、やっぱり気持ちを大事にしたいという気持ちが湧いてきました。
11月14日(月)「信頼できないのはなぜ?」
「言いたいことが言えないのは、相手を信頼できてないからでは?」というモヤモヤから出てきたテーマ。
話してみると、全く逆に「子どもを信用できずに、つい口出ししてしまう」という人も。
信頼と信用のちがい。
期待どおりになることと結びついた信頼と、思ったとおりにいかなくてもよいという信頼のちがい。
「信頼できる/信頼できない」のモノサシと「好き/嫌い」のモノサシと「合う/合わない」のモノサシのちがい。
どこからどこまでを「信頼」と呼ぶか、人によってちがいそう。
だけど、「信じるか?信じないか?」なんて意識しなくてよい状態にこそ、真の信頼関係があるのかもしれない、そんなふうにも感じる対話でした。
子育てモヤモヤからテーマをつくって語り合う子育てモヤッとニコッとカフェ。
次回12月は、何ヶ月かに1度の「モヤモヤを出し合おう!会。
詳しい日時を知りたい方は、公民館だよりなどをご覧ください。