てつがくやさんの気まぐれ日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

『ともだちや』with アテナの広場@なつめ塾

今日はアテナの広場さん主催、なつめ塾を会場に、小学4年〜中学2年の6名と一緒に、こどもてつがく。

わたしが大好きな絵本『ともだちや』を読んであれこれ語り合いました。*1

 

ともだちや (「おれたち、ともだち!」絵本)

ともだちや (「おれたち、ともだち!」絵本)

 

 

キツネが1時間100円で「ともだちや」をするお話です。

 

キツネとオオカミがトランプをしてるシーンは、ともだちっぽい?ともだちっぽくない?

キツネとオオカミはいつからともだち?

最初のお客さんであるクマに苦手ないちごを勧められて、キツネが断れなかったのはなぜ?

自分がキツネの立場だったらどうする? クマの立場だったら?

オオカミがいちごを勧めてたらどうなったと思う?

 

などなど、絵本をめくっていったりきたりしながら、がっつり「友だちとはなにか?」に向き合う時間となりました。

苦手なものを勧められて断れるかどうかとか、すごくリアルで、今後の人間関係に役立ちそうなヒントがいっぱい!

 

また、そこから、「仕事だったら嫌なこともしないといけないか?」という問いについても最後にちらりと考えることができました。

この絵本は大好きで、何度もいろんな人と読んできたけど、「仕事」や「働くこと」について考えたのは初めて!

何度も読んでる絵本でも、みんなと対話するうちに、また新たな疑問が湧いてくる。

そういうもんだとわかっちゃいるけど、やっぱり実際に体験すると感動するなぁ。

 

学校の授業は1時間弱ってことを考えると、2時間って長すぎるかなぁと思ったけど、むしろ時間が足りないと感じるぐらい大盛り上がりしてしまった。

 

たっくさん話した人も、ときおり端的なコメントをはさみながらニコニコときいてくれた人も、それぞれに発言するだけじゃなく態度からもお互いの話を聞いてくれてることが伝わってきてうれしい。

話す順番に迷った時など、対話づくりについても進行役をサポートしてくれて助かりました。

 

 

帰り際に「こういうの、またある?」「また会える?」ってきいてくれた人がいたので、ぜひまたやりたいな。

みんなの「やりたい」が、周りの大人のサポートを引き出してくれる気がします。

 

今回、ご協力くださった、なつめ塾さんのサイトはこちら。

natsumejuku.site

 

ご参加くださったみなさん、ご協力くださったみなさん、ありがとうございました。

ぜひまたお会いできるのを楽しみにしています♪

*1:イベントでの絵本の使用については、著作権保護のため、偕成社さんにあらかじめ問い合わせし、許可をいただきました。