こんにちは。ご無沙汰してしまいました。
確定申告や新しい試みやなんかが重なって、なかなか落ち着かない日々でした。
ようやく、まだまだ積み残している仕事もあるけれど、ちょっと一息。
絵本好きのお母さんたちを主な対象とした、炭本研究所主催のえほん哲学カフェでした。
今回取り上げたのは、乙女心をくすぐられる表紙のこちら。
そういえば、岡山市のスロウな本屋さんでこの絵本をとりあげたえほん哲学カフェのレポートも書きそびれてました。
まとめてふりかえります。
ここから先は、ネタバレ注意です。
岡山と福山、どちらでも出てきた論点
- 誰が送ってきたの?
- どうしていちご? いちごの特別感はどこから?
- 背景の色の変化の意味は?
- 最初の一粒が「せかいいち」なのはなぜ?一個だけだから?だんだん慣れてきちゃうから?
- もらったものを分け合う喜び
‥‥‥もありつつ、どちらか一方にしか出てこなかった論点も。
岡山では、「分け合う喜び」を中心に2〜3の論点で盛り上がりましたが、他に福山では出なかった論点として、「2回目にいちごが届いたとき、本当にシロクマは友だちと一緒に食べたのかな?誘おうと思っただけで、実際には誘っていないのでは?」という説がでました。
背景の色や、動物たちの非現実的な格好からの推理です。
一方、福山では、よりたくさんの論点について、万遍なく語った印象です。
岡山で出なかった「シロクマが最初の一粒を食べた描写がないのはなぜ?(本当に食べた?)」、「シロクマは最初の一粒の思い出を美化してるのでは?」、「毎年届くいちごがだんだん減ったらどう思う?」という切り口も出てきました。
描かれていることが現実に起こったことなのか?それともシロクマの脳内描写なのか?という疑問が、全く別のページで出てきたのでびっくりしました。
「この絵本で描かれているのは、初心を忘れるなという教訓?」、「この絵本は大人向け?大人向けだと感じるのはなぜ?」といった疑問も、興味深かったです。
みなさんにとっての「せかいいちのいちご」のように特別なものや思い出の話も大いに参考になりました。
みなさんと読んだおかげで、かわいいだけじゃない、ときどき読み返したい深さをもった一冊となりました。
ご参加くださったみなさん、ご協力くださったみなさん、ありがとうございました。