てつがくやさんの気まぐれ日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

「弱いってどういうこと?」@フリーデザイン岡山

2月22日(木)は、フリーデザイン岡山さんにて、月に1度の哲学カフェ。

今回のテーマは「弱いってどういうこと?」でした。

 

哲学カフェ「弱いってどういうこと?」

 

「弱いままでもいいんじゃない?」という人。

「でも、やっぱり強くなりたい」という人。

「弱いとか強いは気にしないことにしている」という人。

「弱い、強いについて考えたことがなかった」という人。

 

キツイ言葉を浴びせられたときの対応、

自分の弱点、

「プロジェクトが弱い」、

暖房器具のの強弱、

人間の上下関係、

信頼や関係性の強弱etc...。

 

いろんな立場から、いくつかの例や体験について考えるうち、こんな論点や切り口が浮かび上がってきました。(注:以下、対話のなかで実際に出てきた順序とはちがいます。)

 

  • 弱いのは悪いこと?
  • 自分の弱さを認められる人は強い?
  • 弱い人は人の気持ちがわかる?
  • 強い/弱いが気になるのはなぜ?
  • 強い/弱いは、何かと比較して言われる言葉?
  • 強さ、弱さは人の内側にあるものか?それとも外との関係で決まるもの?

 

ある参加者のある悩みが、特にみんなの注目を集めましたが、それは参加した人だけのお楽しみ。ここに書くのは控えておきます。

 

個人的に興味深かったのは、いつもどんなテーマでも自分の意見を述べる人が「弱さについては考えたことがなかった」とおっしゃったこと。

しかも一人じゃなく、お二人いました。

実際、「弱さ」について話してみると、「そういう自分の弱さを認められるって強いよな」と「弱さ」が「強さ」に反転したり、さらに「なぜそれを『優しさ』ではなく『強さ』と呼ぶんだろう?」と疑問が湧いてきたり。

「弱さ」そのものの正体をつかむのって、難しいなと感じました。

それでも、みなさんの「強くなりたい」「弱いままでもいいじゃん」「弱いとか強いとか気にしない」というそれぞれの気持ちの奥を掘り起こしていくと、その人の人生観が垣間見えるような気がしました。

 

 

ご参加くださったみなさん、フリーデザイン岡山のみなさん、ありがとうございました。

 

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前回から哲学カフェは別館で開催しています©フリーデザイン岡山