さて、9月12日は岡山市の招き猫美術館へ。
大好きな絵本作家、井上奈奈さんの原画展にあわせて、『せかいねこのひ』を読む絵本哲学カフェを開いたにゃー。
ある朝めざめたら、誰もが言葉を忘れていました。あいさつをするときも、電話をするときも、口から出るのは「ニャー」という鳴き声だけ。困った人たちは、こんな日は猫をお手本に過ごそうと決めました――。
(『せかいねこのひ』紹介文より)
同じく、奈奈さん大好きなアナウンサー、坂本美香さんによる朗読つき、
作者の奈奈さんご本人も参加という豪華バージョン。
坂本美香さんによる朗読(声きれい!)を聴いたあと、みんなで感じたこと考えたことを語り合います。
以下、ネタバレ(?)ご容赦ください。
「表情を読み取るのが苦手だから、言葉がないと意思疎通ができなくて困る」
「まばたきのページが、優しくて印象的」
「絵本のなかの人たちみたいに、こんなに早く切り替えられるかな?」
「猫の本だと思ってたけど、これは休みについての本な気がしてきた」
「なんで、みんなと一緒じゃないと休みますって言えないんだろう?」
「仕事も遊びにも行けないから家で過ごそうってところは新型コロナウィルスによる自粛生活と似てる。けど、いつ終わるのかわからないのは不安」
「1日だったらいいけれど、これがずーっと続いたら?」
などなど。
ときおり、みなさんのおうちの猫ちゃんの話題や、奈奈さんによる裏話も挟みながら。
個人的に特に印象に残ったのが、
国際結婚でお互いの話す言語がわからないまま仲良く暮らしてる夫婦のお話と、
「みんな猫語を学ぶんじゃなく、猫の生き方に倣ってる」という指摘かなぁ。
猫のような生き方や言葉に頼らない関係性に憧れる人も多かったけれど、
お互いの話す言語がわからず暮らしてる夫婦の話を聞いたときのみんなの驚きぶりすると、
やっぱり自信満々に「言葉がなくても大丈夫!」とは言えなさそう?
それとも、猫みたいに相手がどう思ってるかとか気にしすぎずに生きれば、
細かい意思疎通ができなくても大丈夫なのかな?
いまもぐるぐる考えがめぐってます。
ひとまず、今よりちょびっと言葉に頼る度合いを減らして、
伝わりすぎないほうがいいイラッとは「に゛ゃー!!」で表したり、
ゴロゴロしたい日は「ひとりねこのひ」宣言してみてみようかにゃー。
招き猫美術館の『せかいねこのひ』観光記念展は9月28日(月)まで。
また、玉野市の451ブックスさんにて同じく奈奈さん作の『猫のミーラ』刊行記念展が同時開催中♪
こっちはこっちで、いつか絶対哲学カフェしたい一冊です。