昨日11月23日は、牛窓オリーブ園へ。
最っ高!のお天気のなか、哲学ウォークをしてきました。
哲学ウォークとは、オランダの哲学者ピーター・ハーテローさんが考案したワーク。
哲学者の言葉片手に、その言葉に関連するスポットとコンセプトを探して歩きます。
スポットとコンセプトが見つかったら、「ストップ!」
みんなでシェアし、それに対して他の人から質問をしてもらいます。
もらった質問から1つ選んで、残りの行程はその質問の答えを考えながら歩きます。
今回は、勤労感謝の日ということで、「働く」に関連しそうな哲学者の言葉をピックアップ。
みなさんが見つけたコンセプト、考えた質問とともにざっとご紹介しましょう。
立派にやり遂げたことに対する報酬は、それをやり遂げたことそのものにある。(ヴォルテール)
コンセプト:ごほうび
選んだ質問:やりたいことをやる場合とやらされる場合と、ごほうびのちがいは?
コンセプト:人工物
選んだ質問:どんなときに冒険したい?
はじまりは、仕事の最も重要な部分である。(プラトン)
コンセプト:はじまりとは?
選んだ質問:はじまりは自分で決めるもの?ひとに決められるもの?
障害において最も大切なことは職業の選択である。しかし、それは偶然によって決まる。(パスカル)
コンセプト:偶然
選んだ質問:偶然と必然のちがいは?
最も平安な、そして純粋な喜びの一つは、労働したあとの休息である。(カント)
コンセプト:積み上げる
選んだ質問:積み上げる以外に労働のイメージはある?
能力は、決してその需要に追いつくことはない。(老子)
コンセプト:成長
選んだ質問:能力が需要においついたことはある?
働く喜びが、仕事を完璧なものにする。(アリストテレス)
※時間ぎれでコンセプト、選んだ質問はなし。のちほど「仕事を完璧にするものには、働く喜びだけでなく技術もある」という説を出してくださいました。
1時間半ほどゆっくり歩いたあとは、キノシタショウテンこだわりのドリンクが楽しめる園内のカフェ、山の上のロースタリへ。
それぞれが考えた答えや哲学者の言葉、それぞれの経験をヒントに、「働くってどういうこと?」について考えした。
学生さんからの「学ぶことと働くことのちがいは?」という疑問から、「しないことが仕事になることはある?」、「する/しないの境界は?」など、ノリよく短時間ながら濃い思考が繰り広げられました。
ご参加くださったみなさん、オリーブ園のみなさん、ありがとうございました。