UTCP(東大の国際哲学研究センター)の梶谷真司さんの新刊が届きました!
とても楽しみにしていた一冊です。
まだ読んでないけど。
まだ読んでないのに、なぜこんなに堂々ご紹介できるか、こちらの連載を楽しんでいたからです。
梶谷さんと最初にお会いしたのは、2013年。
"Philosophy for Everyone"企画に、ゲストとしてお招きいただいたときのこと。
梶谷真司「邂逅の記録42:「研究」でない哲学 ~ カフェフィロの松川絵里さんを迎えて」 | Blog | University of Tokyo Center for Philosophy
【報告】講演&ワークショップ:松川絵里「『研究』ではない哲学――カフェフィロの活動」 | Blog | University of Tokyo Center for Philosophy
思えばこれが、わたしが初めて「てつがくやさん」について話したときでした。
日本でまだ「てつがくやさん」をしてる人はいなくて、大学で、しかも東大でこんなこと話して大丈夫かなとドキドキしましたが、とても好意的に受け止めてくださったのを覚えています。
その後、「母」をめぐる哲学対話にもお招きいただきました。
【報告】P4Eワークショップ:「母」をめぐる哲学対話 | Blog | University of Tokyo Center for Philosophy
それにしても、Philosophy for Everyone!
育児サークルのお母さんと哲学カフェを始めたときから、ずっとわたしが考えてきたのはそういうことだったのに、なぜこの言葉が出てこなかったのか。
この言葉を梶谷さんから聞いたとき、と悔しくて、心のなかで地団太を踏みまくりました(笑)。
恩師の一人でもある鷲田清一さんが、「哲学者はコピーライターのようなもの。みんなのなかにあるけれど、言葉にできないことを言葉にするんだ」と言ってましたが*1、まさにそれ。
実際、この言葉を考案したのが梶谷さんなのかどうか未確認ですが、上記の連載もそうだし、この新刊も間違いなくそう。
わたしが言葉にしたくてできなかった大事なことを、優しく易しい言葉にしてくれる、そういう哲学者です。
だから、焦らずゆっくり少しずつ、噛み締めて読みたい。
考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門 (幻冬舎新書)
- 作者: 梶谷真司
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/09/27
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (1件) を見る
Philosophy for Everyoneの精神が、このサブタイトルに繋がってると思うと、とてもうれしい。
*1:大学のゼミかなんかで聞いた言葉なので、特に出典はありません。ごめんなさい