先週、6月20日(水)は、奉還町商店街にある就労移行支援施設、フリーデザイン岡山での哲学カフェでした。
利用者の方、スタッフの方だけでなく、地域の方にも開かれ、いろんな方が参加されています。
昨日のテーマは、「やりたいことってどうすればわかる?」。
フリーデザイン岡山の方がいくつかの候補のなかから、「このテーマなら、どんな人でも話しやすいんじゃないか」と思って選んでくださったのとこと。
やってみて感じたのは、これは開催する曜日と時間、つまり参加者によってだいぶ趣が変わりそうなテーマだぞ、ということ。
この日は、今後どんなふうに働いていくか考え中の人(フリーデザインの利用者はもちろん、就活中の学生さんも)と、平日昼間の哲学カフェに参加できるような(おそらく型にはまらない)お仕事をしている人が多めの、フリーデザインらしい展開。
序盤は、「やりたいことを仕事にするのって、どう思う?」について盛り上がりました。
「やりたいことを仕事にすると、たっぷり時間を割ける」
「気分が乗らない日もやらなきゃいけないと、楽しくなくなってしまうのでは」
「相手のニーズに合わせるうちに、本当にやりたかったことからずれてしまう可能性も」
この問い自体はテーマの答えに直結するものではありません。
しかし、そんなふうにメリットとデメリットを挙げていくうちに、「やりたいことは、なぜわかりにくいのか」のヒントがいくつか浮かび上がってきました。
やりたいことでもやりたくない日もあるし、やりたいことは、他の人や状況に影響を受けたり、変化することも‥‥‥
すると、「これって、本当に自分がやりたいことなのかな?」という疑問がむくむくと‥‥‥。
この点について、「やりたいことを仕事に仕事にしている人はどうなの?」と質問が出ます。
「あれこれ試して、これと決めてから、やりたいことがずっと変わらないまま仕事にしてている」という人もいれば、「やりたいことを仕事にしているけれど、やりたいことがずっと変わってないわけじゃない。やりたいことは変化する。それでいいんじゃないかな」という声も。
(この日の哲学カフェは、やりたいことを仕事にしている人が思いのほか多く、驚きの声もあがりました。私も含め、平日昼間に哲学カフェに参加できる仕事の人だからでしょうか。)
さらに、後半には、「そもそも、やりたいことってどういうこと?」についても、興味深い意見が出てきます。
「『やりたいこと』と『やり甲斐がある』って同じこと?」
「仕事にするとなると他の人との関わりながらやっていかなきゃいけないから、『やりたい』というだけ無理。『やりたい』を『意義』とか『目的』に変換する必要があるのでは?」
「『やりたいこと』って内容だけなのかな?仕事にしたいと思ったことでも生活スタイルに合わないこともある。内容だけでなく、自分のライフスタイルに合っているかどうかも重要では?」
みなさんの仕事観や人生観も垣間みえて、味わい深い時間となりました。
来月は、内輪向けのコミュニケーション・カフェ。
次回のフリーデザインの哲学カフェは、8月22日(水)13:00〜14:30。
テーマが決まり次第、フリーデザインのfacebookページで告知されます。