わたしが〈てつがくやさん〉になろうとおもったのは、
哲学カフェで生活費を稼ぐというだけじゃなく、
てつがくやさんの仕事の開拓を通して哲学の新たな可能性を切り拓くため
でもあるのですが、これもその一つ。
フツーに「哲学概論」を教えている非常勤先、明石高専で、
情報工学の先生と新たに、対話をとおして情報倫理の問題を考える授業を開拓。
カフェフィロや大阪大学臨床哲学の仲間と一緒に試行錯誤で進行すること5回。
最終回は他所の高専で哲学対話に取り組む方もお招きし、
対話を振り返ったり、高専での哲学対話の可能性を考えたりしました。
同じ高専といっても、学校ごとに科目設定や教員の割り当てがちがうので、
何年生にどういう授業で何をするのか、様々であることがわかります。
哲学教員によってこだわりがちがうというより、
それぞれの枠組みのなかでそれぞれができることをやってるという感じ。
高専に限らず「授業で哲学対話をしてみたいけど、どういう枠組みで?」
と迷う先生の参考になるかもしれません。
ご関心のある方は、企画をしてくださった情報工学の先生、佐村さんの論文
もぜひ合わせてどうぞ。