昨日は、明石高専で哲学対話のお仕事でした。
ここ4年ほど、明石高専で週に1度、非常勤講師として「哲学概論」を教えているのですが、そこで意気投合した情報工学の先生が、「ぜひ、哲学対話をつかった情報倫理教育を!」と実現に向けて動いてくださいました。
まずは、カフェフィロと大阪大学臨床哲学のメンバーから進行役を募って、昨年度末に電気情報工学科3年生のみなさんと「個人情報はどこまで守るべき?」をテーマに実施。
そして今学期は、1年生の全クラスを対象にやってみようとしています。
昨日は、あるクラスを対象に3グループに分かれて、「ネットを使っていて難しいな〜と思うこと」を話し合いました。
ネットを使っていて感じる身近な戸惑いがあがる一方で、全くそんな戸惑いを感じない人もいたり、お互いびっくりしたり、倫理的な問題ががっつり話し合われたグループもあったりしたようです。
2回実施するなかで、高専で哲学対話をする際、私たち進行役が気をつけるべき進行のポイントも浮かび上がってきました。
このプロジェクトにお誘いくださった佐村先生は、情報倫理教育の一環として哲学対話を導入するだけでなく、「スクールカウンセラーのように、哲学カウンセラーも一校にひとり常勤で必要では?」という提案もされています。
ご関心のある方は、佐村先生の論文「指針の空白を埋める情報道徳教育」を、こちらからどうぞ。