ちょっとショックな出来事のあった友だちに、キューブラー・ロスの5段階説の話をしたら食いついてきたので、久しぶりに取り出してみました。

- 作者: エリザベスキューブラー・ロス,Elisabeth K¨ubler Ross,鈴木晶
- 出版社/メーカー: 読売新聞社
- 発売日: 1998/04
- メディア: 単行本
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知らない間に、文庫が出てました。新たに購入する人はこちらをどうぞ。

- 作者: エリザベスキューブラー・ロス,Elisabeth K¨ubler‐Ross,鈴木晶
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2001/01/01
- メディア: 文庫
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患者が死を受容するまでのプロセスには、①否認、②怒り、③取引、④抑うつ、⑤受容と5段階あるってやつです。
最初の読んだときは若すぎて確かめようがなかったけれど、わたし、失恋でも病気でもこのプロセス辿ってるやん!
そして、過去の自分が線を引いたところに、再び感動。
受容を幸福な段階と誤認してはならない。受容とは感情がほとんど欠落した状態である。あたかも痛みが消え、苦闘が終わり、ある患者の言葉を借りれば「長い旅路の前の最後の休息」のときが訪れたかのように感じられる。そしてこの時期は、患者自身よりその家族に、多くの助けと理解と支えが必要になる。(エリザベス・キューブラー・ロス著、鈴木晶訳『死ぬ瞬間―死とその過程について』(読売新聞社)、p170)
キューブラー・ロスの5段階説は有名で、検索したら解説もたくさん出てくるけど、やっぱり本で読むほうがたくさん学びがあります。
死以外でも、受け入れ難い出来事があった方が読むと、参考になりそう。
そして、思いがけず、マリノフ流の哲学カウンセリング(過去の哲学者の思想を参考にする)の意義を実感しました。
わたしは哲学カフェの進行と同じく、知識を使わず相手の思考を掘り起こすスタイルで哲学カウンセリングを行うことが多いけど、その人の悩みにぴったりの思想がある場合は、それを紹介するのも悪くないな。