てつがくやさんの気まぐれ日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

ゆるゆるトーク「“てつがくやさん”ってどんな仕事?」

今週水曜5月25日は、アーダコーダさん主催のこちらのイベントに話題提供者として参加。

 

 

“てつがくやさん”の仕事について、ご紹介させていただきました。

ここに書いているような哲学対話を実施するために、どんな裏方仕事があるのか、ここから派生した普段はあまり話さないお仕事のお話も。

 

このブログのどこかで書いた「コロナで収入がゼロになっちゃった」記事を見て「哲学カフェで食ってる人がいるんか」と関心をもってくださったという方もいて、うれしかったなぁ。

おかげさまで、いまはオンラインもうまく取り入れながら、なんとかぼちぼちやっています(^-^)v

 

みなさんとお話して気づかされたのは、「わたし、対等かどうかってことを常にめっちゃ気にしてるなぁ」ということ。

対話中だけでなく、テーマを設定するときや、料金の交渉をするときも。

経験値に差がある人たちでも、対等に話せるテーマを一生懸命考えたり。

依頼者と参加者と私のあいだに上下関係が生じない適正価格っていくらだろう?って模索したり。

それから夫との関係も。夫に養ってもらいながら、無料で哲学対話を提供するのは、なんかちがう気がする。

 

企画・進行の井尻さんがコメントくださった、組織と個人(フリーランス)の違いについても、気になる。

個人(フリーランス)だから柔軟に対応できることもあるけれど、組織のほうがやりやすいこともある気がする。

複数人の進行役がほしいときとか、組織対組織のほうがスムーズにいくこともある。

その辺りを整理してみたら、また見えてくるものがありそうです。

 

自分自身の仕事を省みる、とてもいい機会をいただきました。

自分自身の仕事がどんなふうに成り立っているのか、どんな条件で何ができていて、何ができていないのか、知ることも含めて哲学だと思うので、こういう機会があるのはありがたい。

参加してくださったみなさん、アーダコーダさん、ありがとうございました。

 

 

今回はフリーランスのとしてどうやってるの?というお話が多かったので、

哲学カフェをどんなふうに実践してるのか関心がある方は、以下をご参照ください。

 

哲学カフェQ&A+いろんな哲学カフェのご紹介+考察

 

もう少し具体的なやり方(あくまで1例ですが)

 

哲学カフェで、参加者や進行役は何をしてるのか

 

 

そして、アーダコーダさん、次回のゆるゆるトーク企画はこちら。てつがくやさんとしても、非常に気になるタイトルです。

「職場で2年間哲学対話をしてみたら人にどんな変化が起きた?」:哲学プラクティスあれこれゆるゆるトークvol.22

 

 

対話する哲学教室「どんな問題にも答えはあるか」

2ヶ月に1度の哲学教室。

『中学生ための哲学教室』から1章ずつ、前半は対話を読んで対話して、後半は哲学者の思想を学んで対話。

次回は6月19日、大阪でも高専でも取り上げたことのない章(問い)を扱います。

 

yononaka-jsh.hatenablog.com

 

「どんな問題にも答えはあるか?」

ある問題や問いを前にしたとき、それが本当に答えられる問いなのか、答えるべき問いなのか、考えたことはありますか?

今回は、そこのところをじっくり考えます。

哲学っぽすぎるという理由でこれまで後回しにしてきた章ですが、今読むと、やっぱり何を考えるにも1度はここを通っておいたほうがいい気がする。

問いを練り直したり、前提を掘り起こしたりするときの、基礎となるかもしれません。

 

 

テキストはこちら。

なくても参加できますが、内容を確認してから参加するかどうか決めるのもあり。

 

『オープンダイアローグ 思想と哲学』の書評会

5月27日(金)の19:00より、オープンダイアローグ関連の書評会に登壇します。
「オープンダイアローグ、気になってたんだ〜」という方はぜひ!!
 
 
偏著者と一緒に参加者も交えて『オープンダイアローグ 思想と哲学』について語り合います。
まだ読みかけですが、とりあえず、セイックラのいう「愛」の意味がわかっただけでも大収穫。
 
そして、学生時代に学んだ社会構築主義やら、遠巻きに見てきたラカンやら、これから学びたいと思っていたバフチンやら、これまで関心を抱いてきた思想がギュギュっと詰まっていて、お得感のある一冊。
それらと対話がどう関わるのか、じっくり学んできます。

 

 

「オープンダイアローグ、実現さえできれば効果がないわけがない!」と、対話経験から実感する実践者としては、こちらも大いに気になっています。