てつがくやさんの気まぐれ日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

『哲学カフェのつくりかた』も電子書籍で

電子書籍はのみなさん、お待たせしました。

『哲学カフェのつくりかた』、ちょっと前からkindleでも読めるようになりました♪

 

 

わたしも、紙の本のほうがだいぶボロボロになってきたから、kindle版も買っとこうかな。

 

注:以下の点はご注意ください。

※このKindle本はプリント・レプリカ形式で、Kindle Paperwhiteなどの電子書籍リーダーおよびKindle Cloud Readerではご利用いただけません。Fireなどの大きいディスプレイを備えたタブレット端末や、Kindle無料アプリ (Kindle for iOSKindle for AndroidKindle for PC、Kindle for Mac) でのみご利用可能です。また、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用については、一部機能しない場合があります。文字だけを拡大することはできません。

 

「ひとりでも楽しい?」@フリーデザイン岡山

さて、11月のフリーデザイン岡山はプレーンな哲学カフェを、午前組のみなさんと。

(といっても、コロナがだいぶ落ち着いたおかげで、午前組、午後組という区別も曖昧になってきているよう。うれしい。)

 

テーマは、

「恋と尊敬はどうちがう?」

「ひとりでも楽しい?」

「孤独はいいもの?わるいもの?」

と提案されたなかから、「ひとりでも楽しい?」が選ばれました。

 

「“ひとりはさびしいでしょ”って決めつけられるとモヤモヤする」という話から、

「ひとりは自由で楽しい」

「病気のときは、ひとりだと不安」

「病気の種類によっては、ひとりでいるほうがラク

などなど、ひとりに関わる様々な気持ちについての考察と‥‥‥

 

「家族がいないから“ひとり”なの?」

「恋人やパートナーがいないこと?」

「ひとりかどうかは、見てわかるの?」

「誰かといても、心はひとりってこともある」

などなど「“ひとり”ってどういうこと?」についての考察と‥‥‥

 

2つの切り口からの考察が、螺旋のように絡み合う展開。

 

個人的に「そういう考え方もあるのか!」と思ったのは、

「ひとりだと自由すぎる。誰かといて多少制約があるほうがおもしろい」という声。

もちろん「相手による」っていうのもあるけれど、趣味などによっても、ひとりが楽しいかどうか分かれそう。

「人生ゲームはひとりじゃ楽しめない」という例が、わかりやすくてよかったなぁ。

哲学カフェもそうですね。

 

それから、これも同じ人が言った言葉ですが、

「集団は強そう」という言葉も、なんだか印象に残りました。

「強そう」であって、本当に「強い」かどうかはわからない。

けど、実際に強いかどうか以上に、強そうに見えることが大事と考える人もいそう。

強そうに見えることで、攻撃を避けられることもあるしなぁ、なんて思ったり。

(対話してるときは言わなかったけれど、集団でいると、痴漢に遭いにくかったりもするもんなぁ。)

 

そこから、「“ひとり”ってどういうこと?」についても、

精神的な問題なのか、周囲からどう見られるかの問題なのか、

わからなくなってきました。

わからなくなってきたのだけれど、周囲からどう見られるかに関心がなかった自分が、「あれ?そっちの問題も無視できないぞ」と気づかされた対話でした。

わからなくなるときって、やっぱり何かに気づいたときなんだなぁ。

 

ご参加くださったみなさん、フリーデザイン岡山のみなさん、ありがとうございました。

「コミュニケーション・エラー」@フリーデザイン岡山

就労移行支援センター、フリーデザイン岡山での哲学カフェ。

先日、11月の回が終わったのすが、それで思い出しました。

10月のレポートが、まだやん!

というわけで、ひとまず先月分のふりかえりです。

 

この日は、午後組のみなさんにコミュニケーションに関するテーマを募集。

 

「相談・お願いのタイミング」

「苦手な人に大人な対応できる?」

などのなかから

「コミュニケーション・エラー」が選ばれました。

 

最初にこのテーマを提案されたときは、「伝わる/伝わらないの問題かな?」と思ったのですが、対話のなかではそれだけでなく、多種多様なエラーの話が出てきました。

立場や関係性のズレ、関心のズレ、何をどこまで話すかetc...

わりと具体的な友人とのやりとりに関するモヤモヤなんかも出てきて、お悩み相談的なシーンも。

そのなかで、最終的に出てきたキーワードが、「甘え」でした。

多種多様な「コミュニケーション・エラー」の例が出てきたけれど、「エラーが発生する根っこにはなにかしらの甘えがあるんじゃないか」という仮説は、わりとどの例にも当てはまるのでは!?というのがこの日の発見。

 

うん、1ヶ月と10日ほど前のことだけど、「コミュニケーション・エラー」と「甘え」という2語しかメモに残ってなかったけれど、書き始めるとけっこう思い出せるものですね。

この回のような、誰かのお悩みに寄り添いながら、みんなであーだこーだ言う対話も大好きです。

 

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