てつがくやさんの気まぐれ日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

好きなことを仕事にするって、どういうこと?

先日ふと、自分のTO DOリストにやりたいことしか並んでないと気づいて、びっくりしました。

もちろん、やりたくてもできないことはある。

けど、やりたくないのにやらなきゃいけないことが1つもないって、なんて幸せなんだろう。

 

そんなわけで、好きなことを仕事にするっていいね派の私ですが、最近また、好きなことを仕事にするかどうか迷ってる人と話していて、気になることが‥‥‥。

 

お金を稼ぐために、好きなことを仕事にしようとしているのなら、たぶんやめたほうがいい。

「え? 好きなことを仕事にするって、そういうことじゃないの?」と思う人もいるでしょう。

でも、ちがう。

好きなことをするために、好きなことを仕事にするんだよ。

 

好きなことを仕事にできたら、

もっとたくさんの時間を好きなことに費やせる。

もっとたくさんのエネルギーを好きなことに費やせる。

もっとたくさんのお金を好きなことに費やせる。

 

だから、好きなことを仕事にしたいんでしょ?

 

好きなことをやる理由は1つしかない。

ただ、やりたいから。それだけだ。

理由の席をお金に明け渡してしまったら、

「やりたい」という気持ちの居場所がなくなってしまう。

本当はやりたくないことが、やりたかったことを侵食してしまう。

だから、お金のために、好きなことを売るのはやめておいたほうがいい。

 

お金をもらうためにやるんじゃない。

やりたいことをやるためにお金をもらう。

 

そんなことができるの?

できるかもしれないし、できないかもしれない。

でも、好きなことを仕事にするって、そういうことだ。

 

そんなのずうずうしくない?

きっと、わたしはずうずうしい人間なんだろう。

けど、それを喜んでくれる人もいる。

わたしのやりたいことを、やってほしい人がいる。

そのとき、はじめて、わたしの好きなことが仕事になる。

 

 

matsukawaeri.hatenablog.com

 

 

matsukawaeri.hatenablog.com

 


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『迷子の魂』@スロウな本屋

4月24日(土)は、スロウな本屋さん主催のオンラインえほん哲学カフェでした。

毎回1冊、絵本を読んで、感じたこと考えたことを語り合います。

 

今回の一冊はこちら。

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『迷子の魂』(作/オルガ・トカルチュク、訳者/小椋彩、絵/ヨアンナ・コンセホ、出版社/岩波書店

気になる方は、スロウな本屋さんのオンラインショップからからチェックしてみてください→迷子の魂|オンラインショップ|スロウな本屋

 

 

(以下、ネタバレご容赦ください!!! 特に今回の本は謎がたくさん散りばめられているので、自分で謎を見つけたい方は本を読んでから読むことを推奨します。)

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関係を継続させるコミュニケーションって?@フリーデザイン岡山

今日は、月に1度の就労移行支援センターのフリーデザイン岡山へ。

以前は、哲学カフェとコミュニケーション・カフェを交互にやっていたわけですが、

コロナの影響で午前組と午後組に分かれて活動しているので、

わたしも午前と午後交互にうかがうことに。

午前組は哲学カフェしかしてなくて、午後組はコミュニケーション・カフェしかしてない!‥‥‥という事態をどうやって避けるか考えた結果、コミュニケーションに関する哲学カフェをしちゃおう♪ということに。

 

というわけで、今月は、午後組のみなさんと「コミュニケーションはなぜ難しい?」について考えてみました。

 

「コミュニケーションって難しいなぁと思うこと」をひとりずつきいたあと、

それぞれの「コミュニケーションの○○問題」を紙に書き出して話してみたところ…

 

「相手と自分のキョリ感の違い問題」と「継続させ方問題」

「不安・体調不良打ち明けられない問題」と「継続させ方問題」

「言葉にならない空気感問題」と「継続させ方問題」‥‥‥というふうに、

「(関係の)継続させ方問題」をハブとしながら、対話が展開。

 

関係が継続してる相手とそうでない相手は何がちがう?

相手とのキョリ感が近すぎるとどうなる?

メンタルの不調や嫌なことを伝えにくいのはなぜ?

角を立てずに、と思うのはなぜ?

どうでもいいと思ってる人ほど関係がうまくいくのはなぜ?

 

などなど、あれこれ話して、最後に残り判明したのが、

「好きな人ほど、相手にどう見られてるか気になって等身大で接するのが難しい。ありのままの自分でいられないから、関係が継続しない」

というどうしようもなく構造的な問題。

これが構造的な問題だということ自体が大発見ではあるのですが、だからといって、好きな人や憧れの人との関係を諦められるわけでもなく。

プログラム終了時間がきても、みんな去り難く雑談っぽくあーだこーだ話した結果、

「好きな人ほど、緊張したり背伸びしちゃうのは仕方ない。

『緊張してます』『ちょっと背伸びしちゃった』って正直に言ってみよう!」

という発案が出て、一同「それなら、できそう」と一安心。

 

「自分を実況中継すればいいんですね」という参加者の言葉に、

 そういえば、わたしも哲学対話の進行の一つとして、スポーツの実況中継を参考にしてるなぁ、と気づく。

実況中継を意識すると、自然にメタコミュニケーションできる気がする。

 

不安や体調不良の伝え方については、前にやった会話のきっかけレシピづくりをしておくと役にたちそうと思いました。