てつがくやさんの気まぐれ日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

「期待が重荷になるのはどんなとき?」@大元公民館

9月17日(木)は、久しぶりに大元公民館へ。

子育てモヤっとニコッとカフェでした。

 

わたしにとっては、コロナで休止していた岡山市内での継続的な活動の再開1発目です。*1

 

テーマは、コロナで一度お流れになってしまった、「期待が重荷に変わるのはどんなとき?」。

お子さん連れの方も含め4名の方がご参加くださり、各自自分で飲み物を用意する哲学カフェスタイルで楽しみました。

 

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もともとの発端は、「お母さん」にかかる期待だったりしたのかな?

というあやふやな記憶をひっぱり出しつつ、新たに

「エプロンをつけるとちゃんとしたお母さん(あるいは主婦、嫁)をしなきゃいけない気がして、つけられない」(個人差あり)といった話題で盛り上がったり、

子どもの年齢や性別のちがいによる期待のちがい、

夫に対する期待などの話題から、

ほんのちょっとした認識にもなんらかの期待が潜んでいることに驚いたり、

人からかけられる期待と自分で自分にかけてしまう期待の重さ、

期待と応援のちがいについて考えたりしました。

 

コロナの影響で託児サービスが使えなかったり、

お茶やお菓子を出せなかったり、

ソーシャルディスタンスをとりながらの対話ということで、

これまでより、すこしリラックス・集中しにくい環境だったかもしれません。

が、それ以上に、お馴染みさんといつもの場所でお会いできてほっとしたし、

はじめましての方にとっても身近にこうして立ち止まって考える対話の場があることを喜んでいただけてうれしい。

 

今後も、無理せず可能なやり方で、続けていけるといいな。

 

最後に、参加者のみなさんに今後のテーマを募りました。

「理想と現実」、「いい夫婦とは?」、「ひとりっ子ってかわいそう?」

といったテーマで10月、11月、12月も開催の予定です。

*1:県外でのお仕事や県内の新たな活動のほうが先に実現できて、在住市内で継続的な活動がなかなか再開なかったのは、県外や不定期のお仕事のほうがご依頼の趣旨やタイミングが明確なことと、岡山市内の継続的なお仕事は市が主催のものが多いことが関係しているのかもしれません。

ナマケモノはなまけているわけではありません〜高畠純『ふたりのナマケモノ』〜

「家族のためのがんカフェ」や「遺族のためのがんカフェ」を開催するために第2の患者会すろーすを設立してから、名前の由来になってるナマケモノが気になる日々。

 

図書館で、こんな絵本を見つけました。

 

ふたりの ナマケモノ (講談社の創作絵本)

ふたりの ナマケモノ (講談社の創作絵本)

  • 作者:高畠 純
  • 発売日: 2010/04/27
  • メディア: 単行本
 

 

 

ナマケモノという

どうぶつが います。

 

ナマケモノ

けっして

なまけている わけでは 

ありません。

 

ゆっくりが 

すきなのです。

 

(高畠純『ふたりのナマケモノ』より)

 

 

実際、英語でナマケモノを表すslothの語源は「ゆっくり(slow)」だそうです。

「すろーす」という名前には、家族のサポートに仕事にと心身ともに忙しい参加者たちが、ほんの一時でもゆったり過ごせるように、という願いが込められています。

コロナの影響であまり活動できない今のうちにと、最近は、HPを立ち上げるべく準備中。

いつごろ、公開できるかな〜。

 

『せかいねこのひ』@招き猫美術館

さて、9月12日は岡山市の招き猫美術館へ。

大好きな絵本作家、井上奈奈さんの原画展にあわせて、『せかいねこのひ』を読む絵本哲学カフェを開いたにゃー。

 

せかいねこのひ

せかいねこのひ

  • 作者:井上 奈奈
  • 発売日: 2019/12/28
  • メディア: 単行本
 

 

ある朝めざめたら、誰もが言葉を忘れていました。あいさつをするときも、電話をするときも、口から出るのは「ニャー」という鳴き声だけ。困った人たちは、こんな日は猫をお手本に過ごそうと決めました――。

(『せかいねこのひ』紹介文より)

 

同じく、奈奈さん大好きなアナウンサー、坂本美香さんによる朗読つき、

作者の奈奈さんご本人も参加という豪華バージョン。

 

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一番左がアナウンサーの坂本美香さん、その左隣が井上奈奈さん。(坂本さんと松川は、透明マスクを着用しています。)

 

坂本美香さんによる朗読(声きれい!)を聴いたあと、みんなで感じたこと考えたことを語り合います。

 

以下、ネタバレ(?)ご容赦ください。

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