まつかわえりのてつがく日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする哲学者、松川絵里のブログです。

てつがくカフェ「働くのはなんのため?」@尾道自由大学祭

おはようございます。

昨日は、尾道自由大学にて、年に一度の大学祭。

昨年は午前、午後と2回哲学カフェをしましたが、午前中の参加者が少なかったので、今年は午後に哲学カフェを1回、その他の時間は哲学占いを提供させていただくことにしました。

 

f:id:e-matsu145:20171125102841j:plain

尾道自由大学祭2017(準備中)


哲学カフェのテーマは、「働くのはなんのため?」。

会場を提供してくださっているONOMICHI SHAREの方が、1年前に、「ぜひ《働く》をテーマにやりたい!」とおっしゃってたのを思い出し、相談して決めました。

 

少人数だったので、互いの仕事の話もききやすい雰囲気で、かつ「道を尋ねられて教えるのは《働く》に含まれるか?」、「細胞も働いてる!」など幅広い例をヒントに、

  • 大量生産・大量消費の問題ってなんだろう?
  • 「働く」と「仕事をする」のちがいは?「仕事」と「work」のちがいは?
  • 働く=価値を生むこと?機能すること?

‥‥‥という3つの切り口から、「働くってなんだろう?」という問いに迫る2時間となりました。

 

働くことに関する哲学カフェは何度かやったことがありますが、今回の対話で特徴的だったのは、「生活するために働く」という主張が全くでなかったことです。

それに関わりそうな発言はちらりとはありましたが、全くそちらの方向に展開はせず。

サラリーマン的な働き方をしている人が少数派だったからでしょうか。

とても、シェアオフィスであるONOMICHI SHAREらしい対話だなと感じました。

何が話されたかではなく、何が話されなかったかに、特徴が現れるのって面白いなぁ。

 

他に発言のなかで特徴的だなぁ、と思ったのは、

  • お金がうまくまわることだけでなく、自然や人間関係がうまくまわることも重要。経済重視の働き方は、自然もふくめた循環を壊してしまう。

という主張。海や緑の見える会場できくと、強い説得力を感じました。

f:id:e-matsu145:20171125102755j:plain

会場ONOMICHI SHAREからの景色

「相手のニーズに応えるか、自分で必要な仕事を見つけるか」問題、「働く=価値」論については、私は共感するところが多く、自分の考え方を鏡でみるような気持ちできいていました。

しかし、「働くことと価値と関連づけて考えたこともないし、ましてや『価値をつくる』なんて発想をしたことがない」という人もいました。

詳しく話すうちに、「そもそも価値とは何か?」、特に「《楽しい》は《価値》に含まれるかどうか」について、Assumption(前提)のズレが発見されました。

 

長くなってしまうので、哲学占いについては別記事で。

 

ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。