てつがくやさんの気まぐれ日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

「応援したい人ってどんな人?」@フリーデザイン岡山

10月24日(水)は、就労移行支援センターのフリーデザイン岡山の哲学カフェでした。

テーマは、「応援したい人ってどんな人?」。

前回の内輪のコミュニケーション・カフェでちらっと話してみたらおもしろかったので、もっとじっくり話してみたらどうかなと思って、提案してみました。

 

参加者は少なかったけれど(どうもみなさん、面接だとか試験だとか出張だとかと重なっちゃったようです)、そのぶん、ひとりひとりの捉え方のちょっとしたズレも丁寧に感じることができました。

そして、そしてそのズレのなか互いの考えが重なるところを探ることで、自分の認識が広がるのを感じられた対話でした。

 

特に、認識が広がるのを感じられたのが以下の2点。

 

1)そもそも何をしたら応援したことになるの?

何か行動を起こさないと応援したことにならないのか、それとも心で願うだけでも応援したことになるのか。

「何もしなければ応援したことにはならない」という人と、「願っているだけでも応援してる」という人と、「しないという応援の仕方もある、妨害しないことも応援になる」という人。

あれこれ話すうちに「見守るということも一つの行為かも?」と「行動する」の見方がぐっと広がるのを感じました。

 

2)知らない人を応援したくなるのはどんなとき?好きな人でも応援したくないことはある?

知らない人を応援するのはやろうとしていることに共感しないと難しいけれど、好きな人や親しい人は共感しなくても自分がイヤなことでなければ応援したいという気持ちも‥‥‥(好きな人でも自分がイヤなことは応援できないけど)。

知らない人を応援する場合は、親しい人を応援する場合は、応援の構造がちがうような‥‥‥??

 

終わった後も、スタッフの方とfacebookの「いいね!」を押すのは応援になるかどうかなど、話は尽きず‥‥‥。

 

ご参加くださったみなさん、フリーデザイン岡山のみなさん、ありがとうございました。

 

 次回のフリーデザイン岡山での哲学カフェは、12月19日(水)13:00〜14:30の予定です。

 

よくある誤解〜哲学カフェは哲学について語る場?〜

たまに哲学カフェについて「哲学について語る場」と紹介されることがあります。

そのたびに、

「ちがいます!

哲学カフェは、哲学について語る場ではなく、〈哲学する〉場です。」

と訂正するわたし。

 

「サッカーについて語る場」と「サッカーする場」じゃ、だいぶちがいますよね?

それと同じです。

 

なんで間違えられちゃうんだろう?

その人にとっては、自分自身が哲学することがイメージしにくいのかな?

もしかしたら、「哲学する」より「哲学について語る」ほうが易しいと思ってるのかもしれない。

でも、わたしの感覚では、「哲学する」より「哲学について語る」ほうが難しい。

哲学の知識や経験がないと難しい気がする。

なんとなく。

 

「なんとなくってなんだよ!」

「だから哲学について語るのは難しいって言ってるじゃん!」

というツッコミ合いが、頭の中でぐるぐる‥‥‥。

 

遺族のためのがんカフェ 2回目

昨日10月23日(火)は、ゆうあいセンターにて、遺族のためのがんカフェを開きました。

7月末に続いて、2回目の開催です。

 

遺族のためのがんカフェ

 

今回は、初めての方が4名。

たまに「こういうふうに気持ちの整理がついた」という方もいらっしゃいますが、なかなか気持ちを整理できないという方も多いです。

なかなか人に話せなかったことを話すだけでも、ずいぶんちがうのでしょう。

毎回、「今まで泣けなかったけど、初めてちゃんと泣けた」という方がいらっしゃって、それだけでも開催した甲斐があるなと思います。

 

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ようやく箱ティッシュ導入しました!

 

人って、大事なことを初めて言葉にするとき、自然と涙が溢れるもの。

初めて会う、同じ立場の人だからからこそ話せることもあるでしょう。

進行云々より、話せる場があることそのものに意味がある。

そのことを強く実感する活動です。

 

ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。

 

次回は、1月か2月に開催の予定です。

年末年始は、お休み‥‥‥ではなく、この活動をより継続的に、より充実したものにするための準備期間です。

年明けには、賛同者・協力者のみなさんにも関わってもらいやすくなるようになる予定です。

そのときは、改めてどうぞよろしくお願いいたします。