てつがくやさんの気まぐれ日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

怒れる平和主義のactivist〜ある友人のこと〜

10月23日(月)は、コロナ禍でしばらく会えてなかった学生時代の友人と会ってきました。

 

一時期は怒ることもできないほど元気がなくて心配したけれど、怒るべきことに怒れるようになっていて、ほっとする。

彼女自身のphilosophyを感じる時間でした。

 

そういえば、大学4年間、授業以外で一番philosophicalな話をした相手は彼女かもしれない。彼女は1年留学していたのに留年しなかったから、実質的には3年しか一緒にいなかったのにもかかわらず、だ。

1年のとき、鷲田先生の哲学カフェっぽい授業*1で一緒になって、そこからずっとのつきあい。

 

頭の回転が速い人で、彼女にわからないことは「なんでわからないのかわからない」ことしかないんじゃないかと思ったことも。

自分の脳力とのあいだに絶望的な差を感じつつも、ルサンチマンを抱かずにすんだのは、彼女の愛情深くサバサバした性格のおかげだ。

 

優しくてなんでもできてしまう人は、周囲の期待に応えるうちに、本人のやりたいことや大切にしていることから遠ざかってしまうことがある。

相手が「どうせできないだろう」と軽い気持ちで無責任に発した無理難題に、「大変だけど、できなくはないな」と応えるうちに、エネルギーを奪われてしまう。

 

だから、彼女が怒るべきことに怒れるようになって、本当によかった。

怒りは二次感情だと言われているけれど、怒ることは理性的な行為だとも思う。

優しい人から、怒ることを奪ってしまわないようにしよう。

 

「えりちゃんが来るから、お部屋がんばって掃除したよ〜。昨日はSanitary Sunday。これもactivistの活動の一部なの」と笑顔で語る彼女が見つけた、平和主義的なactivismを応援したい。

 

 

【彼女にこれまで紹介して喜ばれた本】

www.iwanami.co.jp

 

www.daiwashobo.co.jp

 

mitsumura-kyouiku.co.jp

 

mishimasha.com

 

 

いずれも、スロウな本屋さんからの又紹介です。

slowbooks.jp

*1:テーマだけでなく、ファッションショーや多重人格の人のドキュメンタリーや映画を観て話したりもしたなぁ。