3月31日(日)は、岡山大学病院の医療者や医学生を対象とした哲学カフェ第2弾!
今回は、岡山大学の薬学部の方や他の部署の方もきてくださいました。
テーマは、「話す?話さない?」。
インフォームドコンセント必須の昨今ですが、実際には、何をどこまで詳しく話すか迷うこともあるんじゃないかなぁ。
医療現場だけでなく、日常生活でも、誰に何をどこまで話すか、話さないほうがいいのか、迷うことあるし。
と思って、提案させていただきました。
病状や治療に関するコミュニケーションに関する、
「治療のよい側面を強調して話すのってどうなんだろう?」
「相手が求めていることを言う?それとも、相手が聞きたくなくても言うべきことがある?」
「医療現場で満足度の高いコミュニケーションとは?」
といった疑問について考えたり、
日常生活について、
「正しいことを言われるのはキツイ」、
「政治や宗教の話はしちゃいけないってほんと?」
という違和感の指摘があったり。
今回偶然、プライベートな検査でお世話になったお医者さんが参加してくださっていたのですが、その方が、
「私は、話す/話さないより、相手に合わせた話し方をしてる」
とおっしゃるのを聞いて、「なるほど、私に合わせて説明してくれてたから、あんなに満足度が高かったのか!」と納得したり、
「私は逆に、相手によって説明がブレないように、自分なりの軸を持つようにしている」
という話を聞いて、「それはそれで、私の仕事にも当てはまるところがありそう」と感心したり。
全く逆の意見にも、それぞれ説得力があって、興味深かったです。
(わたしも哲学カフェの説明をどうするか考えるときの参考にしよっと)
他にも、医療者にとっては本人より家族のほうが伝えやすく感じることがあっても、
「患者家族になってみたら、家族にとっても告知は十分キツかった!」
という声があったり。
やっぱり医療現場のコミュニケーションも複雑で、医者という同じ立場でも様々な考え方があって、考え甲斐がありますね。
医学生にとっても、医療の現場で働く先輩方の様々な考え方に触れるのは、参考になるのでは?
そして、それを引き出すきっかけとなった医学生の疑問にも、心のなかで拍手喝采を送っちゃいました。
ご参加くださったみなさん、お招きくださった先生、ありがとうございました。