11月23日は、津山市にあるZiba Platformにて哲学カフェをしてきました。
勤労感謝の日ということで、テーマは「働くってどういうこと?」。
哲学カフェ in Ziba platform 『働くってどういうこと?』
10代の高校生(!)から60代の定年間近の方まで、幅広い年代の方8名(+スタッフの方)が参加してくださいました。
印象深かったのは、「仕事なんて1回決めたらそうそう変えられないだろうし、自分に合った仕事を選べるかな?」「やりたいことと現実との折り合いをどうつける?」と現実的の厳しさを懸念する、「まだ働いたことがない」という高校生2人。
そしてそれとは対照的に、「合わなかったら転職もあり」「やりたいことやるために転職しました」「たしかに家族のことも考えなきゃいけないけれど、いまは家族を守るのがやりたいことだから我慢したり折り合いをつけるという感じではないな」「人生には、ガムシャラに働く時期もあっていい」などなど、ポジティブな考えの働く人たち。
年代問わず参加者の過半数が転職経験あり(なかには起業計画中の人も)だったのにも、働くことが明るくポジティブに捉えられていることにも、高校生たちはとても驚いていました。
たしかに、私がやってきた哲学カフェのなかでも、今回の参加者ほど、働くことをポイジティブに捉えている人たちが集まったのは珍しいかもしれません。
なぜ、これほどポジティブに働くことを捉えられるのか。
話していくうちに明らかになった、今回集まった働く人たちの共通点。
それは、常によりよい仕事や働き方を模索しているということでした。
転職経験のある人も、ない人も。
働き始めて数年の人も、定年間近の人も。
社会に貢献しようとしている人も、自分自身を見つめる人も。
そして、その前提としての、人も環境も変化したり成長するものであるという認識。
ずっと同じところに勤めている人も、その都度自分を見つめ、よりよい働き方を考えてきた結果、同じところで成長したり立場を変えて働くことを選んできたのであって、ずっと同じ状態であるわけではないということ。
転職するにしろ、同じ職場に勤め続けるにしろ、やってみないとわからないことはたくさんある。
となると、高校生から湧いてくるのは「わからない不安にどう向き合う?」「どうしたら、その勇気が湧いてくるの?」という疑問。
それには、たしかに一生の仕事を決めるとなると怖いけれど、「今からでも、少しずつ試してみては?」という答えが返ってきます。
関心ある分野の本やパンフレットを読むなど、高校生でもできることはある。
そうした小さな一歩を、少しずつ、ときに軌道修正しながら、重ねていくこと。
高校生と働く人たちのギャップから、「働くことは、変化し続けること」が浮かび上がってくる対話でした。
ご参加くださったんみなさん、Ziba Platformのみなさん、ありがとうございました。
Ziba Platformでは、他にも様々なイベントが催されているほか、普段はカフェやコワーキングスペースとしても開かれています。
お近くの方は、どうぞお立ち寄りください♪