ちょっと遡って、8月28日(火)は、今夏3度目の徳島でした。
てつぷら岡山の木下志穂さんと一緒に、特急南風に乗って岡山から1時間15分。
徳島県立池田高校3年生のみなさんと哲学対話。
小論文講座の一環で、自分で考える、じっくり考えるとはどういうことかを実践的に学んでもらうというのが目的です。
書く練習は普段からしているそうなので、私たちとの時間は書くことは一切せず。
話す、聞く、考えることに集中します。
前回は「失敗してもいいのはどんなとき?」をテーマに対話しましたが‥‥‥
今度はより小論文対策っぽく。2グループに分かれて‥‥‥
- 2つの文章を読んで
- 共通の問いを立てて
- 対話する
という内容。
どうも最近の大学入試の小論文は「2つの文章を読んで論じなさい」というのがよく出るらしいので。
昨年うかがった際は、「あえて一人では難しそうなものを」と科学技術に関する文章を取り上げましたが、今年は木下さんが提案してくれたコミュニケーションに関する文章を用意。
これが大当たり!
どんな文章を読んだのかは企業秘密(?)にしておきますが、著者の主張にツッコミをいれたり、二つの文章を比較したり、先生や地域おこし協力隊の方も一緒に加わって、「『どっちでもいい』って言うのはどんなとき?」、「自己主張しすぎると人間関係がギクシャクするって書いてあるけど、どこまでならウザくないの?」などなど、けっこう楽しそうに取り組んでくれました。
テーマだけより、文章について感想を言い合うほうが話したり考えたりしやすいのかもしれないなぁ。
こんな問いが出てきました。
それから、今回は会場の力も大きかった!
こちらのカフェスペースを、お借りしました。
リラックスしやすい雰囲気だったので、進行もしやすくて大助かり!
私のグループは、きれーに男子生徒、女子生徒と、大人に席が分かれちゃったのですが、同じテーブルの人とだと話しやすいそうだったので逆手にとって「同じテーブルの人と相談タイム」を設けたりもしました。*1
みなさんの主体性を引き出すには、話したくなる素材やテーマ、話しやすい環境づくり、臨機応変な対応が大事!と、再確認した対話。
私たちにとっても、学びの多い時間でした。
小論文に限らず、今後もこうして考えることを楽しんでもらえるとうれしいなぁ。
池田高校のみなさん、真鍋屋のみなさん、ありがとうございました。
*1:今回たまたま、孤立する人がいなさそうだったのでうまくいきましたが、いつもこのやり方でうまくいくとは限りません。