てつがくやさんの気まぐれ日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

学びのフェスで、体験!てつがく対話

昨日、3月27日は日帰りで東京へ。

毎日新聞社毎日小学生新聞主催の「学びのフェス」にて、「てつがくカフェ」を一緒に連載しているゴードさんやツチヤさんらと「体験!てつがく対話」のコーナーを担当してきました。

 

www.manabinofes-spring.com

 

「友だちってどんな人?」や「ズルイ!って思うのはどんなとき?」をテーマに、小学生やその保護者たちと対話。

1コマ40分を3回。

こんなに短い時間でやることは稀なので、短い時間でどれだけ話して考えられるか、ちょっとどきどき。

でも、ふりかえってみると、ちょうどいつも書いている400字前後の記事と同じように、それぞれのテーマについて「こんな切り口があったんだ!」を楽しめる時間でした。

 

ちらほら「新聞のマツカワさんだ!」と(主に保護者の方に)喜んでもいただけて、岡山から日帰りで往復した甲斐がありました。

わたしたちも、読者にお会いできてとてもうれしい。

いつものお便りや紙面でのやりとりも、「この問いを送ってくれた子はどんな子かな?」と想像しながら楽しんでるけど、たまにこうして読者の方にお会いできると「この人がいつも読んでくれてるんだ!」って実感が湧いてほっとします。

独我論が実感をともなって崩れる瞬間です。

 

 

さらに、この日、この連載の本の第1巻が完売したそうで。ありがとうございます。

第2巻も引き続き絶賛発売中です。

ゴードさんが「マツカワさんのは、いつも具体例が印象的」の代表作としてあげてくれた、「1+1は絶対2?」も所収。

てつがくやさんの第2フェーズ:初代担当の想いを引き継ぐ

ふと気づくと、公民館もZiba Platform もフリーデザイン岡山も、担当者が変わって、最初に「ここで哲学カフェがしたいんです」と誘ってくれた方ではなくなってる。
担当者が変わっても、引き続き関わらせていただけてるのは、とてもありがたい。
 
そして、最初に「やりたい」と言ってくれた人の理由や想いを引き継ぎつつ、参加者や場の成熟に合わせて新しい人とどうアップデートしていくか。
てつがくやさんのお仕事が、第2フェーズに入っているのを感じる今日この頃。
中の人は業務の引き継ぎで手一杯だったりもするので、初代担当者の想いは、外の人であるてつがくやさんを介して引き継がれてゆく。誰かにやれと言われたわけではないけれど、これもまたてつがくやさんの仕事として大事にしたい。
 
参加者層が広がったり、お馴染みさんの生活スタイルが変わったり、予算が削られたり‥‥‥何年も続けるなかで実は担当者以外にも様々な変化があって、「従来どおり」とはいかないことも多い。
だからこそ、最初に誘ってくださった方の想いをどう引き継ぐかが大事なのかも。
たぶんその想いの核をなすものこそ、一つの哲学なのだろう。
それは、公民館の哲学だったり、地域コミュニティの哲学だったり、福祉の哲学だったりする。
 
状況に応じてかたちを変えつつ、かたちなき根っこの大事なものは失わずにいられますように。
それぞれの哲学を生かせますように。

四国の高校生たちと、校則をめぐる対話

一昨日の3月25日(月)はカフェフィロの山本さんと徳島県大歩危へ。

四国の高校生たちが集まる探究発表会で、レクレーションとして哲学ウォーク!

…の予定でしたが、あいにくの雨。

 

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代わりに、審査員の先生方が賞について協議してる間、室内で「校則」をお題に哲学対話を楽しんでもらうことに。

くじ引きで5〜6人のグループに分かれ、お互いの学校の「これは必要」「本当に必要?」と思う校則を出し合ったあと、問いをつくって対話してもらいました。

 

やってみて改めて実感したんですが、他校の生徒に自分の学校の校則を説明するって、けっこう説明力がいるんですね。

学校によって細かい決まりや前提が違ったりするようで、関心をもって聞いてくれる他校生を前に、みなさんの説明力が発揮されるのを感じました。

 

そして、グループによって出てくる問いや切り口も多種多様。

なんのためのルールなのか?

誰かの権利を守るためのルールが、誰かの権利を侵害してないか?

なぜ男女で異なる校則が存在するのか?

高校生らしさとは?

学校ってなんだろう?

 

聞いてるこちらも、いろんな視点を垣間見させてもらいました。

これ、自分が高校生のとき体験したかっなぁ。

と思っちゃうような話がたくさん聞けてうれしい。

 

ランチにいただいた、ひだるラーメン。

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ピリ辛味噌味。手前のお揚げもスープを吸って美味しい。

 

前泊したサンリバー大歩危の心遣いが身に沁みました。

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