てつがくやさんの気まぐれ日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

よくある誤解〜哲学カフェは哲学について語る場?〜

たまに哲学カフェについて「哲学について語る場」と紹介されることがあります。

そのたびに、

「ちがいます!

哲学カフェは、哲学について語る場ではなく、〈哲学する〉場です。」

と訂正するわたし。

 

「サッカーについて語る場」と「サッカーする場」じゃ、だいぶちがいますよね?

それと同じです。

 

なんで間違えられちゃうんだろう?

その人にとっては、自分自身が哲学することがイメージしにくいのかな?

もしかしたら、「哲学する」より「哲学について語る」ほうが易しいと思ってるのかもしれない。

でも、わたしの感覚では、「哲学する」より「哲学について語る」ほうが難しい。

哲学の知識や経験がないと難しい気がする。

なんとなく。

 

「なんとなくってなんだよ!」

「だから哲学について語るのは難しいって言ってるじゃん!」

というツッコミ合いが、頭の中でぐるぐる‥‥‥。

 

遺族のためのがんカフェ 2回目

昨日10月23日(火)は、ゆうあいセンターにて、遺族のためのがんカフェを開きました。

7月末に続いて、2回目の開催です。

 

遺族のためのがんカフェ

 

今回は、初めての方が4名。

たまに「こういうふうに気持ちの整理がついた」という方もいらっしゃいますが、なかなか気持ちを整理できないという方も多いです。

なかなか人に話せなかったことを話すだけでも、ずいぶんちがうのでしょう。

毎回、「今まで泣けなかったけど、初めてちゃんと泣けた」という方がいらっしゃって、それだけでも開催した甲斐があるなと思います。

 

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ようやく箱ティッシュ導入しました!

 

人って、大事なことを初めて言葉にするとき、自然と涙が溢れるもの。

初めて会う、同じ立場の人だからからこそ話せることもあるでしょう。

進行云々より、話せる場があることそのものに意味がある。

そのことを強く実感する活動です。

 

ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。

 

次回は、1月か2月に開催の予定です。

年末年始は、お休み‥‥‥ではなく、この活動をより継続的に、より充実したものにするための準備期間です。

年明けには、賛同者・協力者のみなさんにも関わってもらいやすくなるようになる予定です。

そのときは、改めてどうぞよろしくお願いいたします。

相手の考えを理解するための質問@グリーングラス

昨日は、学生時代からお世話になっているグリーングラス(通称「グリグラ」)さんで、コミュニケーション講座「相手の考えを理解するための質問」でした。

 

コミュニケーション講座

 

これまで何度か受けられたことのある方もいらっしゃったので、新しいワークシートを使ってみました。

これまでのをちょこっと改良しただけなのですが、うん、前より「うっかりポイント」がクリアになりました!

 

ハワイ大学のトーマス・ジャクソンが考案した「哲学者の道具箱(Good Thinker's Toolkits)をヒントにしているのですが、いっこ、使い方を間違いやすい道具(シンキングスキル)がありまして‥‥‥。

うまく使えば相手の考えのポイントにぐっと近づくけど、間違うと相手の考えを否定することになっちゃう。

前から「この道具を使うのが難しそう」とは思ってましたが、今回、みなさんがどう間違えやすいのかが明確になったので、こちらも対応しやすくなりました。

 

カフェフィロで初めて質問に関するセミナーを開いたのは、2012年だったかな?

それから、様々な場所で回数を重ねるごとに、みなさんも、わたしも、ブラッシュアップされていくのを感じます。

 

今回はあっさりバージョンでしたが‥‥‥

12月23日(日)、久しぶりにカフェフィロ主催、尼崎にて、がっつりバージョンの質問セミナーやります!

 

cafephilo.jp

 

哲学対話の進行に関心がある方はもちろん、聞き上手になりたい人、コミュニケーションをどう深めたらわからない人も、よかったらどうぞ。

リピーターさんも大歓迎です♪ 

ワーク中心なので、2度、3度と受けられる方もいらっしゃいます。

わたしも、こうしたゼミを毎年繰り返し受けて鍛えられてきたので、ご遠慮なくどうぞ。