3月10日は、中央公民館にて最後の講座。
コミュニケーションが「うまくなる」というよりも、「こわくなくなる」を目指すコミュニケーション・カフェの第3弾。
前回の「理解と共感どうちがう?」では、「わかる」の種類について学びました。
今回は「わからない」ときに、どうするか。
「こわくない質問のしかた」を学びました。
まずは、自己紹介を兼ねたウォーミングアップ。
- 呼んでほしい名前
- うれしかった質問
- 苦手な質問
- 最近「なんで?」と思ったこと
‥‥‥を一人ずつ教えてもらいます。
うれしかった質問は思いつかなかった人も、苦手な質問は答えてくれました。
「まだ親しくないのに、突然プライベートな質問をされると困っちゃう」
「イヤじゃないけれど、どう答えたらいいかわからない質問がある」
「答えをきく気がない質問」
などなど。
次に、プチレクチャー。
苦手な質問でもあがった、こわくなりがちな質問「なんで?(なぜ?どうして)」について、なぜこわくなっちゃうのか、こわくない質問に変えるにはどうしたらいいか、ポイントをさくっとお伝えしました。
学んでひと休みしたあとは、実践です。
画用紙の表に「なんで?」の形の質問を書いてから〜
その「なんで?」の質問を、こわくない質問に変えて裏に書いていきます。
「きくと簡単だけど、実際やるのは難しい〜」という声もありつつ、みんなで助け合い、なんとか全部、こわくない質問に変えることができました。
これだけたくさん練習すると、
私がお伝えしたポイントは一つだけでしたが、他にも参加者から「こうしたほうがポイジティブな印象になるんじゃない?」「こういうのもあり?」と様々名アイデアが出てきました。
大事なのは、小手先のテクニックではなく、そうやって「相手がどう感じるかな?」と想像しながら、表現を工夫してみる姿勢なのだと思います。
このコミュニケーション・カフェでは、私が講師として、毎回1つずつコミュニケーションのコツやポイントをお伝えすることになっていましたが、それだけではあまり哲学的にはならないことが「てつがく屋さん」としては気がかりでした。
しかし、実際には、毎回、参加者から私がお伝えしたポイント以外にも、参加者のみなさんから疑問やアイデア、絶妙な例などが飛び出し、私も予想以上に考えさせられ、気づいていなかったことに気づかされる哲学的な瞬間を味わわせていただくことができました。
ご参加くださったみなさん、新しいチャレンジに付き合い楽しいツールまで手作りしてくださった中央公民館の安原さん(そして、バトンをつないでくださった先代スタッフのみなさん)、講座にお誘いくださったSGSGの野村さん、ありがとうございました。
中央公民館は3月いっぱいで閉館しますが、また、どこかでみなさんとご一緒できることを願っています。
ちなみに、今回ご紹介したポイントは、学生時代にこちらの本から学びました。
入門ビジネス・コーチング―「一方通行」指導から「双方向」コミュニケーションヘ
- 作者: 本間正人
- 出版社/メーカー: PHP研究所
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- メディア: 単行本
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ワーク(と呼べるほどのたいしたものでもありませんが)は、完全オリジナルです。
他にも、いくつか哲学対話のために学び、活用しているコーチングスキルがあります。
哲学対話以外のコミュニケーションからも、学べるものは貪欲に学んでいきたいです。