まつかわえりのてつがく日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする哲学者、松川絵里のブログです。

哲学カフェ「笑い」@フリーデザイン岡山

10月16日(月)は、月に1度のフリーデザイン岡山での哲学カフェ。

フリーデザイン岡山は、発達障害精神障害の人の「働く」をサポートする施設です。様々なプログラムを実施していますが、哲学カフェには、利用者さんも、スタッフさんも、近所の人も、誰でも参加できます。

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フリーデザイン岡山(岡山市奉還町)


哲学カフェをはじめてちょうど1年目の今回のテーマは、「笑い」。
最初にテーマを提案してくれた方に提案の理由を尋ねると、「自分はお笑いをみるのが好きなんだけど、たとえばM-1で自分が一番面白いと思ったネタとグランプリをとるネタがちがったりする。このちがいって何だろう?また、全人類が共通して面白いと思うものってあるんだろうか?」と話してくれました。

 

この「笑いを共有できるか?」問題を起点にしつつ、「麦茶と思って飲んだらそうめんつゆで笑っちゃった!」「営業や接客で『笑え』と言われても笑えず、つらかった」、「赤ん坊はいつから笑うんだろう?」など身近な体験から笑いについての様々な疑問が浮かんできました。

 

笑いといっても、微笑、失笑、嘲笑などいろんな種類がある
表層的な笑いと、心の底からの笑いのちがいと関係
笑っちゃいけないときに笑っちゃうのはなぜ?
笑ってもいい/笑っちゃいけないの境界は?
笑うの反対は?怒ると笑うは両立する?
よく笑う人とあまり笑わない人のちがいは?

 

「笑い」って、一見明るい話題だけど、必ずしもそうじゃないんですね。
普段、こっそり「あのとき笑っちゃってよかったのかな」「どうして笑顔になれないんだろう」と思っていても、なかなかそれを言葉にして他の人と共有する機会がないので、新鮮でした。

 

いろいろ話を聞くうちに気づかされたのは、笑いの効果と副作用です。
笑いには、解決とはちがう突破口を開く、とりわけ「私は敵じゃありませんよ」と知らせる効果があります。
でも、その一方で、だからこそ、誰かを笑い者にしたり、笑いを共有できない人を孤独にしてしまうこと‥‥‥。
そこは要注意だなと思いました。

 

ほんわかした雰囲気の対話でしたが、なかなか深かったです。
ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。

 

次回は、11月20日(月)13:00~14:30。
テーマは「個性ってなに?」です。
個性って大事なの?個性的って言われたらうれしい?などなど楽しく話し合いましょう。