8月11日(日)は、2ヶ月に1度の哲学カフェ尾道。
antenna Coffee Houseで「努力は、才能に勝てるか?」について話し合いました。
「人それぞれ、場合によりけりじゃない?」という声から始まったあと、スポーツや料理、仕事など様々な例をあげながら、大きく2つの次元で議論が展開したように思います。
一方は、「努力は、才能に勝てるか?」という問いに答えの前提を明らかにしようとする議論。
それぞれの答えでそれぞれの言葉がどういう意味をもつのか、様々な視点から指摘が飛び交いました。
「努力って? どうしたら努力したってことになる?」
「才能って? 能力と才能は同じ? ちがう?」
「努力は“する”か“しない”かだけど、才能は“ある”か“ない”か」
「“勝つ”には、相手と互角じゃなく相手を上回る必要がある。ということは‥‥‥」
もう一方で、そもそも「努力は、才能に勝てるか?」という問いが、どうやってでてくるのかを問う議論も、わりと早い段階から出てきました。
「努力が才能に勝てるかなんて考えたことがない」
「才能があるかどうかなんて考えず、やりたいからやる、それじゃダメなの?」
「やりたいときは努力したら才能に勝てると思いたいし、諦めるときは努力しても才能ある人には勝てないと思いたい」
2つの層の議論を行き来しながら思考が深まっていく様が味わい深い回でした。
みなさんとの対話を通して個人的に思い出したり気づいたこと(自分が「てつがくやさん」になった経緯とか、子どもの頃の苦い思い出とか)もたくさんあったのですが、長くなっちゃうので、それはまた改めて。
ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。
さて、次回の哲学カフェ尾道は、こちら。
これまたずっと考えてみたかったテーマなので、みなさんのお話うかがうのを楽しみにしてます♪