てつがくやさんの気まぐれ日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

「家族といるのにさみしいのはなぜ?」@フリーデザイン岡山

もう先々週になってしまいましたが、今月のフリーデザインの哲学カフェは…。

 

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もうひとつテーマ候補として「自分らしさ」があがっていたのですが、それぞれのテーマが気になった理由を聞くうちに、どちらのテーマも「自分を出せない→さみしい」という問題が根っこにあることが判明。

さらに「身近な人の方が自分を出しやすい」という人と「身近な人の方が自分を出しにくい」という人、両方いて、その違いも興味深かったです。

 

途中、「生まれ育った家族と自分でつくった家族はちがう?」という論点も。

家族関係のもどかしさに共感したり、「なるほど、そういう関係もあるのか」と感心したり。

 

いつも以上に、悩みのある人にみんなで寄り添う対話になった気がします。

 

久しぶりの参加だった方も何人かいらっしゃって、哲学カフェ愛を感じられたのもうれしかったな。

 

フリーデザインのみなさん、ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。

リベラルアーツを医学教育にどう取り入れるか

今週末は、日本医学教育学会の地域医療教育部会にお招きいただき、岡山大学リベラルアーツを医学教育にどう取り入れるかを考えるWSに参加してきました。

 

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1日目は私から、医学教育や地域医療における哲学対話の実践紹介とプチ哲学カフェを。(たった20分の哲学カフェ体験だったのに、1時間ぐらいの充実感でびっくり!)

2日目は人類学者の飯田淳子さん(川崎医療福祉大)が、人類学者の視点から医学教育の実践と課題についてのお話くださり、それらを参考に医学実習の内容を考えるという内容。


プチ哲学カフェも楽しんでいただけたし、飯田先生から人類学の視点も学べたし、なにより、医学教育のなかで哲学にできることが、まだまだありそう!と大きな可能性を感じました。

でも、それを根付かせるには、哲学のほうもそれができる人材を積極的に育成していく必要がありそう。医学生と哲学生が一緒にフィールドに出ていけば、相乗効果で学び合えることもあるだろうし、人類学をやってる人も一緒なら観察力も身についてより現場に寄り添った哲学プラクティスを実現できそう‥‥‥と妄想が止まらぬ2日間。

医療者のみなさんがリベラルアーツを組み込んだ医学実習を考える隣で、医学教育のお手伝いをしながら学び合う哲学者養成プログラムも考え始めてしまいました。

 

大阪大学の対話技法論をベースに考えてみました

20分という短時間で哲学カフェの醍醐味を体現してみせたうえ、コメント代わりに急遽こんな発表をしてしまう私をあたたかく受け入れてくださったみなさんに、感謝でいっぱい。

いつも一緒に医療者のための哲学カフェをやってる小比賀さん以外にも、「ぜひ、うちにも来てください」と言ってくださる方がいて、うれしい気持ちでいっぱい。

 

哲学プラクティショナーのみなさん、もし今回参加された岡山以外の医療者の方からそちらへ医学教育や地域医療への協力依頼があったら、ぜひご協力を。

医療と哲学の未来を明るくしてくれるプラクティスになるだろうと思います。

 

 

日程調整は、Jリーグ待ち〜ワークライフバランスの実現〜

Jリーグの日程が発表されました。

 

www.fagiano-okayama.com

 

我が家ではファジアーノ岡山のホーム戦は現地観戦が基本なので(夫婦円満の秘訣)、これが発表されないと哲学カフェ等の予定も定まりません。

2月下旬以降の日程調整を待ってくださっていたご依頼者のみなさんに、さっそくご連絡。

これで、あれもこれも実現に向けて動き出せるぞ。

 

ワークライフバランスを調えるには、理解ある人と仕事するのが肝要なのです。

 

 

落ち着いてふりかえりたいことがたくさん溜まっているのに、ついつい、こうして先々の仕込みに追われてしまうところは、もう少しなんとかしたいなぁ。