てつがくやさんの気まぐれ日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

リベラルアーツを医学教育にどう取り入れるか

今週末は、日本医学教育学会の地域医療教育部会にお招きいただき、岡山大学リベラルアーツを医学教育にどう取り入れるかを考えるWSに参加してきました。

 

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1日目は私から、医学教育や地域医療における哲学対話の実践紹介とプチ哲学カフェを。(たった20分の哲学カフェ体験だったのに、1時間ぐらいの充実感でびっくり!)

2日目は人類学者の飯田淳子さん(川崎医療福祉大)が、人類学者の視点から医学教育の実践と課題についてのお話くださり、それらを参考に医学実習の内容を考えるという内容。


プチ哲学カフェも楽しんでいただけたし、飯田先生から人類学の視点も学べたし、なにより、医学教育のなかで哲学にできることが、まだまだありそう!と大きな可能性を感じました。

でも、それを根付かせるには、哲学のほうもそれができる人材を積極的に育成していく必要がありそう。医学生と哲学生が一緒にフィールドに出ていけば、相乗効果で学び合えることもあるだろうし、人類学をやってる人も一緒なら観察力も身についてより現場に寄り添った哲学プラクティスを実現できそう‥‥‥と妄想が止まらぬ2日間。

医療者のみなさんがリベラルアーツを組み込んだ医学実習を考える隣で、医学教育のお手伝いをしながら学び合う哲学者養成プログラムも考え始めてしまいました。

 

大阪大学の対話技法論をベースに考えてみました

20分という短時間で哲学カフェの醍醐味を体現してみせたうえ、コメント代わりに急遽こんな発表をしてしまう私をあたたかく受け入れてくださったみなさんに、感謝でいっぱい。

いつも一緒に医療者のための哲学カフェをやってる小比賀さん以外にも、「ぜひ、うちにも来てください」と言ってくださる方がいて、うれしい気持ちでいっぱい。

 

哲学プラクティショナーのみなさん、もし今回参加された岡山以外の医療者の方からそちらへ医学教育や地域医療への協力依頼があったら、ぜひご協力を。

医療と哲学の未来を明るくしてくれるプラクティスになるだろうと思います。