てつがくやさんの気まぐれ日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

東京で質問セミナー。と、てつがくやさんの希望

 

東京で質問セミナーをしてきました

3月16日(土)、17日(日)の二日間、東京で質問セミナーをしてきました。

デモクラシーカフェ対話の実験室@公-差-転さんのお誘いでした。

ご参加くださったみなさん、スタッフのみなさん、ありがとうございました。

おかげさまで、とても充実した2日間でした。

 

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2日目は、即興の質問ワークに初挑戦

 

2日間やってみて改めて気づいた質問の楽しさと、

そこから感じた〈てつがくやさん〉の使命について

帰りの新幹線でつらつら感じてfacebookにつぶやいたことを、

こちらにも残しておきます。

 

てつがくやさんの希望

相手の意見の奥にある思考を質問で掘り起こしていくとき、

「それってこういうこと?」と推理しながら質問する。

当たってたら「よっしゃ」とうれしい。

けど、推理が外れたときは、それ以上に楽しい。

相手のなかにわたしがまだ知らない思考があるんだ!

新しい思考に出会えるんだ!

とワクワクする。

 

哲学対話を一番楽しんでる人がお金をもらってやるのってどうなの?

と言われることもある。

けれど、

うまくいってもうまくいかなくても楽しんでいいんだよ、

相手と考えが合わなかったり、

コミュニーケーションがかみ合わなかったりも含めて丸ごと楽しんでいいんだよ、

ってことを伝える、

それがてつがくやさんの使命だから、

お金をもらうことによってより多くの人にそれを伝えられるのなら、

やっぱりわたしはお金をもらって全力で楽しんでやるぞ!

全力で楽しんでる姿を見てもらうのも、仕事のうちなのだ!

 

というのは、都合がよすぎるだろうか?

もちろん、こんな考えに賛同しない人もたくさんいるだろう。

けど、とりあえず、これで暮らせてるうちは、

完全に独りよがりの考えってわけでも、たぶんない。

 

おかげさまで

てつがくやさんの仕事もだいぶ増えてきました。

もうちょっとで、わたしの体力をオーバーしそう。

かといって、依頼を断るのは極力避けたいので、

そんなにお金持ちじゃないけれど、

掃除ロボットの力を借りようかと検討中。

 

経済的にプラマイゼロになってもいいんです。

〈てつがく〉に対するニーズを発掘し、

〈てつがく〉が誰のどんなニーズに応えうるかを探究し、

〈てつがくやさん〉マーケットを開拓する、

という仕方で、

ちゃんとお金を払う価値のあることができてるかどうか、

確かめたい。

 

「恋と愛の違いって?」@宝湯

今日の夜は、愛称「宝湯」の2階事務室をお借りしての哲学カフェ♪

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‥‥‥と思ったら、なんと、先月のふりかえりをアップしそびれてました。

投稿したつもりが、「下書き」状態(泣)。

 

先月2月13日(水)の宝湯の哲学カフェは、バレタイン前夜というとてもシンプルな理由でこのテーマ。

 

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恋は狭く、愛は広い?

恋は持続しないけど、愛は持続する?

恋は一方的で、愛は二人の間にある?でも、無償の愛は?

「愛」は真ん中に心があるけど、「恋」は下心?中国語の「 爱 」は?

loveと「愛」や「恋」はちがう?

「認めてほしい」と「愛してほしい」は同じ?

愛の「認める」と恋の「認める」は同じ?ちがう?

恋してることを知られるのが恥ずかしいのはなぜ?

自分に自信があるかどうかで恋の仕方は変わる?

恋から愛に変わることはあるけど、逆に愛から恋になることはある?

 

 ヒバリ照ラスからこちらに移ってきて2度目の開催ですが、テンポよく偏りすぎず発言が出てきました。

 

「恋」や「愛」について哲学対話をしたことは(つい先日の牛窓オリーブ園のも含めて)何度かあるのですが、特に今回独特だったのは、以下のポイントでしょうか。

  • 恋してることを知られると恥ずかしいのはなぜ?
  • 「愛する」「恋する」それぞれと「認める」の関係


どちらも、we love youってどういうこと?というところから出てきた切り口でした。

 


The Rolling Stones We Love You Promotional Video 1967

 

今回は、対話の内容だけじゃなく、

毎回同じ二人が同じタイミングで手を挙げたり、

話の展開に合わせて同じ人が絶妙な歌詞の曲を教えてくれたり、

ある人が直感から出てきた言葉の意味を他のみんなで考えたり、

そういうLIVE感溢れる感じが、とてもよかったな〜。

 

テンポよく、いろんな話を行ったり来たりで追いきれないんだけど、それが楽しくて、進行の仕方も話の内容をまとめることは一切なく、たまに合いの手を入れるみたいな進行になりました。

じっくりひとつひとつちゃんと立ち止まって考えるのも好きだけど、こういうLIVE感溢れる哲学カフェも大好きです。

 

ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。

本日もどうぞよろしく。

 

追伸:参加者のみなさま

完全にどーでもいい話だけど(だから哲学カフェ中は言わなかったけど)、「恋するフォーチュンクッキー」と言えば、この替え歌が好きです♪

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てつがく対話で男女共同参画@犬山男女共同参画市民会議「きらきら」×犬てつ

先月2月2日に行った愛知県犬山市での「てつがく対話で男女共同参画」のレポートが、企画者の犬てつさんがブログにあげてくださっています。

とても丁寧に記録をとってくださっているので、その場に居合わせたような気分を味わえるかも?

ぜひお時間あるときに覗いてみてください。

 

inutetsu.exblog.jp

 

わたしは大人グループの進行をさせていただいたのですが、あのあとも、ちょこちょこ生活のなかで対話の内容を思い出すことがあります。

とくに、誰に言われるでもなく、「わたしが家事をやらなきゃ」と勝手にプレッシャーを感じてしまうとき、この対話を思い出す。

すると、「いやいや、誰にもやれって言われてないやん」と、いい感じに肩の力が抜けます。

 

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2019.2.2 大人グループの板書@てつがく対話で男女共同参画

 

特定の思想を押し付けずに、小学1年生も一緒に男女共同参画について考えられるテーマってなんだろう?と考えた末のテーマ「ずるい」でしたが、子どもたちのおかげで大人も肩の力を抜いて考えられた気がします。

犬てつのみなさんとの事前打ち合わせも含め、学びの多い企画でした。

 

犬山市でも、その他の地域でもこういう試みがまたできるといいな。

 

ご参加くださったみなさん、犬山男女共同市民会議のみなさん、犬てつのみなさん、ありがとうございました。