てつがくやさんの気まぐれ日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

子どもができたらわかるわよ

 

「あなたにも、子どもができたらわかるわよ」
「そうかもね。できないからわかんないけど」

(『母と娘(未刊)』より)

 

「子どもほしかったけど、なかなかできないし、まぁいっか〜」と思ってるアラフォーとして、非常に返答に困る枕詞のひとつ、「子どもができたらわかるよ」。

アラサーまでは「いつか私にもわかる日がきますかね〜」で凌いでいたんですが。

 

そのうえ、母と娘のあいだだと、お互いの「理解してほしい」気持ちが絡まって非常にややこしい。

困った気持ちをそのまま、詠んで(?)みました。

なればいいじゃないですか

今日のキニナルコトバは、 先日、倉敷で入手したこちらより‥‥‥

ハケンの麻生さん(1) (モーニング KC)

ハケンの麻生さん(1) (モーニング KC)

 

 

「いーなー派遣さんは 時間もお金もあって」とのたまう正社員の原くんに、派遣の麻生さんが放った痛快な一言。

 

なればいいじゃないですか

正社員とちがって簡単になれますよ 

(仲川麻子『ハケンの麻生さん(1)』p.12)

 

学生時代、病気で3年ぐらい寝込んでいた時期があるのですが(月1の哲学カフェだけは根性で続けていましたが)、ある方に「いーなー、私も病気になって休みたい」と言われたことがあります。

あのとき、こんなふうに鮮やかに返せてたらなぁ。

 

虫は苦手だけど、会社の引き出しで虫を飼ちゃう麻生さんは好き。

第2巻、出て欲しい‥‥‥。

アイドルとは?

今日は、倉敷で哲学カフェでした。

午後は美観地区のあたりをうろうろしたので、ふりかえりはまた今度。

 

 

全然関係ないけど、最近、「なるほど」と思ったコトバ。 

 

姫乃さんの思うアイドルとは、第一に、人前で歌を歌うことだ。ただし、技術が人間性を上回らないという条件がつく。つまり、歌がうますぎたり、ダンスがうますぎたりすると、それはアイドルではなくなってしまうというのだ。

24歳・芸歴8年「地下アイドル」の堅実な仕事観 | 「非会社員」の知られざる稼ぎ方 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

アイドルに関心のない人にはどうでもいいことだろうけど‥‥‥

今年は、NMB48の須藤凛々花さんの結婚宣言もあったりと、「アイドルって何?」という問いが改めて問われた年でもありました。(せっかく哲学好きを公言されてるのだから、彼女なりのアイドル哲学も展開してほしかったな。恋愛哲学だけじゃなくて。)

 

私は何年か前からハロプロにはまっているのですが、すんごいパフォーマンスをみせられると「これもアイドルなのか?」「アイドルからはみ出てない?(いい意味で)」と思うこともあるわけです。

Youtubeのコメントをみても、「これはもうアイドルのレベルを超えてる」といった書き込みがちょいちょいあります。

 

でも、地下アイドル、姫乃さんの定義はちがう。

「ただし、技術が人間性を上回らないという条件がつく」ってことは、どんなに歌やダンスが上手くても、人間性がさらにその上をいってたら、その人はアイドルってことだ。

それなら、安心して、あの子もその子も応援できる。

 

絶対値で「ここから上はアイドルじゃない」じゃなくて、相対値で決まるのが面白い。

そのうえ、「こんなにすごい人をアイドルという枠に閉じ込めてていいのか」というファンの迷いをふっきってくれる、ファンに優しい定義だなぁ。

 

 

「非会社員」のひとりとして、参考にさせていただこう。

toyokeizai.net