てつがくやさんの気まぐれ日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

対話をつくるエッセンス③対話の地図の描きかた

昨日11月10日(日)は、てつぷら岡山主催のてつぷらゼミ。

「対話をつくるエッセンス③対話の地図の描きかた」でした。

 

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「対話を整理したりまとめたりするコツは?」というご質問から生まれたこちらの講座。
中央公民館の講座ではじめて実施してから(当時のタイトルは「いま何の話?~会話の迷子から脱出~」)3年目にして、ようやく最適なワークの形がみえてきました!
 
対話の交差点を見つけるためのワークシートを思いついたのが、当日の午前1時。
 

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対話の交差点を見つけるワークシート©2019 松川えり
 
このワークシートを3人グループで、3人それぞれの仮説の共通点と相違点を探しながら埋めていきます。
 

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全部を埋めるのは難しいかなと思ったけれど、みなさん予想以上にいい感じ!
生き生きした表情で取り組んでくださったので、興味深い発見が生まれようとしているのを途中で止めるのはもったいないと、予定よりグループワークの時間を長めにとりました。
 
あとは、わたしが段取りやワークシートのデザインをもうちょっとブラッシュアップできるといいな♪

 

ご参加くださったみなさん、

ギリギリまで打ち合わせに付き合い、備品の準備をしてくれたスタッフのキリちゃん、

ありがとうございました。

 

追伸

10月に開催予定でしたが台風で延期になってしまった「対話をつくるエッセンス②相手を理解する質問」は、1月に振替開催の予定です。

ただいまお申し込みくださったみなさんのご都合があいますように!

テツドク!『ツァラトゥストラはこう言った』

最近忙しくて、いろいろレポートが下書きのまま溜まってしまっていますが、

昨日は、岡山芸術交流のパブリックプログラム。

哲学書のことばに触れ語り合うテツドク!が開催されました。

 

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今年の岡山芸術交流のタイトルが「もし蛇が」で、

哲学で蛇といえばなんだ?と考えた結果、

恐る恐る出した企画が通ってしまったものの、

実はニーチェのなかで最もわけわからんとおもって避けてきた本。

こんな機会がなかったら、一生ちゃんと読まなかったかもしれない。

おかげで、なんとか自分なりにツァラトゥストラと格闘することができました。

 

蛇の印象やツァラトゥストラとの関係がシーンによってちがうこと、

「わたしがそれを欲したのだ」なんて思えないこともあるのではという疑問、

永遠回帰の思想のもたらすキツさと希望、

などなど。

言われてみれば、たしかにそこは気になる!

というポイントがいくつか参加者のみなさんから出てきました。

 

よし、それならばもう一度!

‥‥‥と、もう一度ツァラトゥストラの旅を最初からたどるかどうか、

たどるとしたらどの翻訳でたどるか、

ちょっと迷っています(笑)。

 

けど、久しぶりにニーチェとふれあい、学生時代には気づかなかったニーチェのかわいさも感じられたりして、よかった。

 

この機会をくださった岡山芸術交流のみなさん、

おつきあいくださった参加者のみなさん、ありがとうございました。

 

 

 

「がんばるってどういうこと?」@フリーデザイン岡山

10月30日(水)は、就労移行支援施設のフリーデザイン岡山で哲学カフェ。

はじめて、テーマを当日決めるスタイルでやってみました。

 

おもしろそうなテーマがたくさん出たけれど‥‥‥

 

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なんやかんやあって、今回は「がんばるってどういうこと?」に決定。

 

  • 挨拶代わりの軽い「がんばれ」「がんばります」
  • 「がんばれ」という言葉がもたらすプレッシャーや無責任さ
  • がんばろうって思うのはどんなとき?
  • がんばりすぎちゃうのはなんで?
  • がんばったかどうかとできたかどうかはちがう問題

などなど。

 

具体的な仕事の話題で紛糾したシーンでは、多少テーマから脱線したかのようなシーンもありましたが、みなさんの「働く」をサポートする施設だからと、そこは進行役の独断でちょっと踏みとどまって丁寧に。

「がんばる」という切り口から、仕事についても考える時間となりました。