今日の午前中は、えほんやさん主催のえほん哲学カフェでした。
今回の1冊はこちら。
もしも話すことばが目に見えたら、
あなたのことばはどんなかたち? 大きくてやわらかい? 小さくてかわいい? 針のようにとがってる?かたちが見えたらうれしいのは、どんなことば?愛のことば? 忠告のことば? 誰かを守るためのことば?ことばにかたちがないから救われることもあるのでしょうか?『ことばのかたち』を通して、ことばを紡ぎながら考えてみましょう。 (えほん哲学カフェ案内文より)
以下、ネタバレご容赦ください。
「自分にとっては木の実を渡してるつもりだったけど、相手にとっては針のように刺さる言葉だったかもしれない」
「それって“受け手次第”でいいの?」
「全部の言葉にかたちや色があったら、鬱陶しいかも」
「言葉のかたちって、ずっと残るものなのかな? すぐに消える言葉のかたちと、残ったままの言葉のかたちがある?」
「言葉のかたちと、心のかたち
などなど、本のなかのイメージと言葉から、展開する思考と‥‥‥。
「木の実のような忠告でも、投げつけられたらいやだなぁ」
「忠告の言葉はひっつき虫みたいなのがいい」
「褒められな慣れてない人が受けとめやすい褒め言葉は、どんなかたち?」
「豊かな森のような沈黙もあるけれど、沈黙を壁のように感じてしまうこともある」
みなさんのなかから、本には描かれていない言葉のイメージも湧いてきて、盛り上がる場面と‥‥‥。
さらに、顔の表情や、身振り手振り、お茶やお菓子といったアイテムetc...
おーなり由子さんのように絵を描いているわけじゃないけれど、私たちも言葉以外の表現を活用しながら言葉に彩りを添えたり言葉にならないコミュニケーションをとっていることにも気づかされてみたり‥‥‥。
「もしも言葉にかたちがあったら」「こんなかたちの言葉があったら」
そう想像してみるだけで、こんなふうに言葉について語り合うことができるんだ!という発見がありました。
また、本の内容だけでなく、この本との出会いや共有したい人について語る方が多かったのも印象的でした。
まだまだ語り足りなかったのでまた同じ本でやってみたい。
そして、言葉について迷ったり悩んだときには手に取りたいし、
哲学対話の実践者とも読んでみたい1冊でした。