相変わらず、レポートの順番がバラバラですが、書けるものから書いていきます。
8月17日(火)はフリーデザイン岡山で哲学カフェ。
午後組のみなさんと、「働く」について対話してきました。
最初に「働く」に関する疑問を出し合って‥‥‥
人数が少なかったので、特に問いを絞ることはせず、お互いの疑問をヒントにし合いながら、考えました。
とはいえ、一番広い問いの「働くってどういうこと?」について、他の疑問をヒントにしながら考えるという感じに自然になったかな。
これまで何度も「働く」について考える哲学カフェはあちこちでやってきましたが、今回の対話で最も特徴的だったのは、「自分のためだけど、自分のためじゃない」という切り口から「働くってどういうこと?」を考えられたことです。
まず「自分のためじゃない」には、マイナス面だけじゃなくプラス面もあるのではないかという指摘。
「働く」には、ボランティアや家事のようにやりたいときにやりたいだけというわけではなく、なんらかの拘束をともなう。
ボランティアにも責任はあるけれど、仕事には、何をいつやるかという拘束的な責任が生じる。
その一方で、お金や生活、自分のやりがいだけじゃなく、「誰かに喜んでもらえるとうれしい」「誰かに喜んでもらいたいから働く」、そういう側面が、働くにはある。
自分のためでもあるし、他の誰かのためでもある。
どちらか一方では成り立たない。
それが「働く」なんじゃないか、と。
その場に参加した全員のなかに、「誰かに喜んでもらいたい」という気持ちがあることが確認できたのも、よかったなぁ。
「働く」を応援する施設なので、とても大事なことを確認できた気がします。
就職の面接で「あなたにとって働くとはどういうことですか?」と尋ねられることもあるそうなので、みなさん自身の考えを掘り起こし、言葉にするお手伝いができたなら、わたしもこのお仕事をやってる甲斐があるなぁ、なんて感じながら対話を終えました。
【参考】7月に午前組のみなさん行った対話のふりかえりはこちら。
9月は、コミュニケーションについて考える、コミュニケーション哲学カフェかな?
こちらも楽しみです。