てつがくやさんの気まぐれ日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

「合う人、合わない人がいるのはなぜ?」@高島公民館

2月20日(木)は、岡山市立高島公民館の哲学カフェ、ふたばカフェでした。

テーマは、「合う人、合わない人がいるのはなぜ?」。

テーマのおかげか、大盛況!の回でした。

 

会場に向かう道すがら自転車を漕ぎながら、

「いろんな人がいるから、合う人、合わない人がいるのは当然な気もするけどな〜」

なんて、のほほんと思ってたけど、

やっぱり話してみると「当然」なんてことは全然なくて、

なかなか複雑で奥深いテーマでした。

 

仕事相手の合う、合わない、

いろんな人と付き合える人は、相手に合わせるのがうまい?

二人で会って楽しい友達とは合うな〜と思う、

などなど、仕事関係や友達関係の話もヒントにしつつ、

一番盛り上がったのは、なんと、夫婦間の「合う/合わない」。

「合う人/合わない人」というキーワードから、

自分で選んだパートナーの話が出てくるなんて意外だったけど、

みなさんの話をきいてみると、なるほど。

「洗った後のコップの置き方にそれぞれこだわりがあって、意見が合わない」

「洗濯物の干し方がちがう」

などなど、共感できる話ばかり!

 

「男と女は脳がちがうから合うわけがないんだ」

「料理や細かいことは女性のほうが向いてる」

なんて説も出ましたが、その一方で、

「うちは、夫である自分のほうが家事が得意」という男性、

「うちは旦那のほうが家事もうまくて細い。私のほうが大雑把で怒られちゃう」という女性も‥‥‥。

 

日常のなかのたくさんの“合う/合わない”がでるなか、こんなポイントがあがりました。

 

“合う/合わない”と“好き/嫌い”は同じ?問題

“合う/合わない”と“好き/嫌い”はちがうけど、くっついちゃう」という声もあれば、合わないからこそ補い合える、ちがうからこそ合うという指摘も

 

“合う”から“合わない”、“合わない”から“合う”の変化はどうやって起こるか?

「合う」と思っていたけど、それまで見えてなかった側面が見えて「合わない」と思ったり、結婚した瞬間「合わない」と思ったけど慣れてきて「合う」ようになってきたり。

 

合わせようとするか、しないか問題

合わせようとする場合でも、「合わせたい」と「合わせなきゃいけない」はちがう?

 

対話のなかでも言いましたが、個人的には、相手との違いを「合わない!」と疎ましく思う場合と、「合わないからこそ補い合える」あるいは「違うからこそ合う」と思える場合とのちがいが気になっていましたが、

さらにみなさんの話をうかがうなかで、「合わない」と感じるのは、相手との“合う”付き合い方が見つかってないだけで、“合う”までの途中なのかも‥‥‥などと思うようになりました。(その途中で挫折しちゃうこともあるのですが。汗)

 

最後に、最初に夫婦の話題を出してくださった方と、今回のテーマを提案してくださった方に感想や対話のなかから得たヒントを教えてもらって、この日の対話は終了。

 

リアルで実用的な発見が多い対話となりました。

ご参加くださったみなさん、高島公民館のみなさん、ありがとうございました。


その日の夜、夫が飲んだあとのペットボトルがテーブルにずらっと並んでて、

「たくさん溜まってるね」と(もちろん「片付けろよ」オーラを出しつつ)言ったら、

「ボーリングできるで」って返事が返ってきてしまいました。

(注:我が家に子どもはおりませぬ。)

うーむ、これは何が合ってて、何が合ってないんだろう???