てつがくやさんの気まぐれ日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

「いろいろあるけど、愛って?」@牛窓オリーブ園

前回の記事に書いたとおり、2月9日(土)は牛窓オリーブ園へ。

愛について哲学対話してきました。

 

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スタッフの方は「お天気がもっとよければ」とおっしゃるけど、いつ訪れても最高に気持ちいい牛窓オリーブ園

 

プラトンの思想を紹介するのは、参加者のみなさんの話をある程度聞いてからでいいかな〜と思ってましたが、「他の人の話を聞きたい」という方が多く、予定より早めにプラトンの著作のなかでerosがどう語られているかご紹介。

 

エロスは、よいものを永遠に自分ものにすることを求めているのだ

饗宴 (光文社古典新訳文庫)

 

この狂気こそは、すべての神がかりの状態のなかで、みずから狂う者にとっても、この狂気にともにあずかる者にとっても、もっとも善きものであり、また最も善きものから由来するものである。

パイドロス (岩波文庫)

 

 

プラトンが愛を語った社会背景も想像しつつ、異なる社会、異なる時代背景なら、愛のあり方は異なる?それとも?‥‥‥というところから、対話が広がっていきました。

 

  • 愛は本能的なもの?それとも、社会制度によって変わる?
  • 愛と性別の関係は?
  • 愛は生殖の手段なのか?
  • 恋と愛のちがいは?
  • 愛は理性的?
  • 普遍的な美しさと好みはちがう?
  • 無償の愛っていいもの?
  • 恋することを愛する人もいる?
 

葡萄酒ではなく珈琲を片手に、まるでプラトンも交え、饗宴しているかのような時間。

 

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こだわりの珈琲と素晴らしい景色が味わえるカフェ、山の上のロースタリ
 

みなさんのおかげで、前より「愛」について自由に捉えられるようになった気がする。

そして、うまく言葉にできないけど、プラトンの思想のよいところに気づかせてもらい、前よりプラトンが好きになってきました。

 

もしご関心があれば、プラトンの著作も手にとってみてください。

対話篇なので、哲学書のなかでは読みやすいのではないかと思います。

今回参照させていただいたのは、以下の2冊です。

 

なぜ人は恋に落ちるのか、気になる方はこちら。

岩波文庫ももってるけど、いまはこちらのほうが入手しやすいかも。kindle unlimitedなら無料です。

饗宴 (光文社古典新訳文庫)

饗宴 (光文社古典新訳文庫)

 

 

「恋という狂気」が気になる方はこちら。弁論術に関する本としても有名。

パイドロス (岩波文庫)

パイドロス (岩波文庫)

 

 

 

そして今回も、こちらを自分へのお土産に。

www.nippon-olive.co.jp

他のアイテムも試したいのに、2ヶ月に1本消費するほど気に入っちゃって、他のアイテムにたどり着けず‥‥‥。

わたしはすっかり徳用ですが、小さいサイズもあります。