さて、3月24日、城下ステーションでの最後の哲学カフェ。
第2部の哲学カフェのふりかえりです。
テーマの「ありがとう、おつかれさま」は、久しぶりに岩渕さんのご提案。
(ここしばらく、参加者から提案のテーマが続いていたので)
「ありがとう」と「おつかれさま」、両方だと話が分散しちゃうかな?
どちらかに絞ったほうがいい?
‥‥‥と、ちょっと迷いましたが、やっぱり、なんとなく、そのまんま採用することにしました。
最初にみなさんの関心が集まったのは「おつかれさま」のほうでした。
「おつかれさま」はどんなとき使う?
その日最初に会った時?「おはよう」には遅い時間に?帰るとき?家庭でも使うことはある?
「ごくろうさま」や「おつかれさまでした」、フランス語の挨拶「salut」などと比較もはさみながら考察。
「おつかれさまって、誰でもどんな時間でも使えて便利!」という声もあれば、
「『お疲れ』はいやだから『ご活躍様』を使う」という人も。
「職場でしか使ったことがない」という人もいれば、
「家庭や保育園でも使うことがある」という人も。
対話の途中、城下ステーションにお届け物があって、「この場合、配達員の人になんて言う?」とその場で確認し合う場面も!
(こういう偶然的の出来事で対話が和むのも、城下ステーションのよいところでした。)
しばらく職場や家庭の話題が続いた後、終盤、再び城下ステーションの哲学カフェの話題に。
「哲学カフェのあとは『ありがとう』?『おつかれさま』?どっち?」
「私はいつも『ありがとう』って気持ちで帰ってる」
「『ありがとう』だけなのと、『おつかれさま』もあるのと、どうちがう?」
‥‥と、「ありがとう」と「おつかれさま」の違いや関係について考える展開に。
最終的に、こんな「おつかれさま」の特徴が浮かび上がってきました。
- 「おつかれさま」は、出会ったときも帰るときも、上下関係なく使える便利な挨拶。
- 「おつかれさま」は完全な終わりではなく、継続のなかの一区切り(「おつかれさまでした」だと完全に終わりという感じ)
- 「おつかれさま」は、一緒に何かをする人にかける言葉。(「ありがとう」は一方向的に何かをしてもらったときに使う)
いつもより短い1時間半の対話でしたが、短くテンポのよい発言が多かったおかげで、いろんな視点から、みんなで一緒に考えてるの強い対話が味わえました。
改めて、これまで城下ステーションの哲学カフェにご参加くださったみなさん、
ゲストとして話題提供や進行役をしてくださったみなさん、
遠くから応援してくださったみなさん、
いつも快く城下ステーションを使わせてくださった岡山大学地域総合研究センター、NPOまちづくり推進機構おかやまのみなさん、
そして、2012年から5年半、一緒に企画してくださった岡山大学の岩渕さん、
岩渕さんを紹介してくださった花野さん、
ありがとう、おつかれさま。
城下ステーションでは最後でしたが、哲学カフェの種まきは十分できました。
またどこかでお会いしましょう。