3月24日(土)は、岡山大学まちなかキャンパス・城下ステーションにて最後の哲学カフェでした。
最後だからと、大阪からきてくださった方や、久しぶりに来てくださった方も!
それから、お馴染みさんに、初めてきてくださった方。
ありがとうございました。
城下ステーションは、私が岡山に来て哲学カフェをした場所。
そして、いまとなっては、ほぼ唯一、私が無償ボランティアで哲学カフェをしている場所でもありました(例外は、岡山映画祭のシネマ哲学カフェ。私も市民として恩恵を受けている映画祭で、映画祭のスタッフもボランティですし、2〜3年に1度なので、無償で引き受けたことが数回あります)。
この機会を逃したら、どんな経緯や思いでこの場所で哲学カフェを始め、ここが私にとってどう特別なのか、他の人にとってどうだったのか、共有する機会がないまま消えてしまう!
そう思って、今回は哲学カフェの前に、第一部として企画者によるトークタイムを設けてみました。
結婚のために岡山に越してきたものの、夫以外にほとんど話す人がいなくて孤独だったこと。
大阪や神戸で哲学カフェをする機会はあったけど、「○○の妻」ではなく、私が私として暮らすために、この地域で哲学カフェをしたいと思ったこと。
知り合いがいない状態で始めても参加者が集まりそうにないので、1年半近く、哲学カフェを一緒にやってくれそうな人を探していたこと。何度も怪訝な顔をされたこと。
シネマ・クレールで出会った花野さんが、岩渕さんを紹介してくれこと。
岩渕さんと出会って、すぐ意気投合したこと。
「お金の使い方」がテーマの回に、参加者と相談して、活動費をカンパ制にしたこと。
「ショッピング」など、一見まちづくりに関係ないテーマでも、実はまちづくりを意識したテーマであったこと。
ときにはゲストを招いて、外の視点も交えて岡山の「当たり前」について考えたこと。
参加者の要望を反映したテーマや企画のこと。
哲学カフェを続けるうちに、オフの日も街中で参加者に声をかけられたりするようになってきたこと。
そういう公私を分離できない暮らしが気に入っていること。
岩渕さんも、いろんなことを話してくださいました。
岡山に来るきっかけとなった、荒井さんとの出会い。
実は、もともと哲学専門の先生に学んでいたこと。
なぜこの場所に岡山大学のサテライトキャンパスができたのか。
文化を育むということ。
城下ステーションを若者が対話できるような場にしたいという思いがあったこと。
花野さんに松川を紹介されたときの、あれこれ詳しく打ち合わせしなくても一緒にやれるという感覚。
哲学カフェを通して知った「聞く(聴く)」ということの大事さ。
哲学カフェといっても、進行役や参加者によってずいぶん雰囲気が変わること。
私も半分以上初めてきくお話。
みなさんと一緒に、「へー」と驚いたり笑ったりしながら聞きました。
ちらほらと参加者との思い出や、参加者の要望によって実現した回などもふりかえりつつ‥‥‥
細かい打ち合わせは一切なしの、ゆるゆる〜とした雑談のようなトークタイムのあとは、いよいよ城下ステーションで最後の哲学カフェ!
‥‥‥ですが、長くなるので、哲学カフェのふりかえりは次の記事で。
追伸
岩渕さんとは城下ステーションでの活動をもとに「哲学カフェをやってみよう!」(総務省『主権者教育のための成人用参加型学習教材』(平成27年度版)所収)を書いたりもしました。
教材なので、今回の第一部で話した内容とはだいぶちがいますが、ご関心のある方がいたら読んでみてください。