先週末の2月18日(日)は、岡山大学のまちなかキャンパス ・城下ステーションにて哲学カフェでした。
進行役の木下志穂さんによるレポートです。
shiho-lifeisart.hatenablog.com
今回、私は「カフェマスター」。
途中から参加された方に椅子出したり、ポットのお湯を足したりの裏方責任者をしつつ、みなさんと一緒に哲学対話を楽しみました。
抽象的なテーマで、どんな展開になるか予想がつかずドキドキしましたが、全く飽きる暇なく様々な切り口から「社会」について考えることができました。
「社会」という言葉から思い浮かべるイメージって、人によってあんなにもちがうものなんですね!
面白かったのが、「電車の車両で互いの存在に気づかずいる状態も社会」「腸内フローラも社会だ」などなど、自分では思いもよらなかった「社会」像に触れるたび、「自分はいま社会のなかにいるんだな」という感覚が強くなっていくこと。
途中、互いのイメージや言葉が理解できず戸惑うシーンもありましたが、「ああ、人それぞれ異なるイメージを抱き、共有したりできなかったり、互いのズレに気づいたり気づかなかったりしながらも共にいる、この感じが社会っぽい!」と思いました。
木下さんもレポートで書いてくださっているように、複数の社会が多層的に存在している。
にも関わらず、たとえば「社会人」が学校という社会の存在を無視してしまうように、ある社会(観)が他の社会(観)を疎外してしまうことがある。
いち参加者として、長年「社会人」という言葉に抱いていたモヤモヤの正体ががわかってすっきりしました。
ご参加くださったみなさん、進行役の木下さん、おつかれさま。ありがとうございました。
さて、次回の城下ステーションの哲学カフェは特別企画!
なんと、城下ステーションが3月末で閉所されることになりました(もう一つのまちなかキャンパス、西川アゴラに統合されるそうです)。
そこで、これまで一緒に哲学カフェを企画してくれた(しかし最近多忙すぎてほとんど参加できていない)岡山大学の岩渕泰さんと松川とで、これまでの活動のふりかえりトークをしたあと、「ありがとう、おつかれさま」(テーマ提案者:岩渕さん)について哲学カフェを行います。
今後も、岡山市内のあちこちで哲学カフェを開いていく予定ですが、それもこれも、この城下ステーションでの活動があればこそ。
なぜ私たちがここで哲学カフェを始めたのか、実際にやってみてどうだったか、そしてここでの活動が今後どのようにつながっていくのか。
「そんなことより、哲学カフェをしたい!」という声もあるでしょうが、一緒に岡山で哲学対話の文化を育んでくださった、そして今後も一緒に育んでくださるであろうみなさんと共有すべく、お付き合いいただければ幸いです。