松川えりのてつがく日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

哲学カフェ「信じるってどういうこと?」@フリーデザイン岡山

昨年の対話納めは、12月20日、就業移行支援センター フリーデザイン岡山での哲学カフェでした。

テーマは、「信じるってどういうこと?」。

前回の終わりに、ちょいちょい参加してくださるMさんが提案してくれました。

そして、彼の「人は何かを信じることなしに生きてはいけないのではないか。宗教だけでなく、科学も『信じているもの』の一つと考えられるのではないか」という仮説からこの日の対話がスタートしました。

 

「『信じる』っていうのは確かめようのないものにしか言えないんじゃないか」

「『信じる』と『認める』『受け入れる』とのちがいは?」

「死んだことがないのに、自分の死を信じてるのはなぜだろう?」

「サンタクロース、いつまで信じてた?」

「うちにはサンタさんが来なかったから、そもそも『信じる』なんて状態になりえなかった」

などなど、興味深い切り口がたくさん出て、なかなかの盛り上がり。

私も便乗して、「自分の感覚を信じるなら絶対天動説になるのに、どうして私は地動説を信じてるんだろう?」と長年の疑問を投げかけてみました。

 

しかし、この日の対話のハイライトを一つあげるとしたら、Kさんが「今日のテーマについて事前に考えたことをメモしてきたので聞いてくれませんか?」と一枚の付箋を取り出したあのシーンでしょう。

「信じられないもの。CMの言葉、お世辞、育毛剤の効果、給料明細‥‥‥」

(個人情報保護のため、内容は若干脚色してあります)

‥‥‥と、オレンジ色の付箋の大きさはどう見ても1cm×4cmぐらいしかないのに、淀みなく1分強も羅列し続けたのです。

一番遠くに座っていた参加者から「ほんとに、そんな小さな紙にそんなにたくさん書いてあるの?信じられないよ!」とツッコミが入り、一同爆笑。

目の前で繰り広げられた出来事について「信じる?信じない?」「信じるとしたらどうして?信じないとしたらどうして?」と問いかけられるようなシーンでした。

みなさんがこれまで経験したことからテーマについて考えるのも、人生の示唆を得られてよいけれど、こうしてパフォーマティブにその場で起きた出来事について問い、考えられるのも、ライブならではの面白さですね。

 

 

終了後、残った人と次回のテーマについて相談。

次回は1月24日(水)13:00〜14:30。

テーマは、「正常ってなに?」です。

 

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