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概要
2005 年より、臨床哲学演習にて「性教育」について考えるための分科会が設けられ、数回のグループワークが行われた。そこでの主な目的は、いわゆる「性教育」を誰が誰に対してどう行うかということについて直接議論するのではなく、どうすれば性について対話しながら考えることができるのかについて話し合うことであった。そこで、こどもが「性」というものに触れ、学ぶためのツールとしての絵本に着目し、性や身体を扱ったいくつかの絵本について議論を重ねた。下記の文章はそこで議論されたことを三人での対話のかたちに再構成したものである。