てつがくやさんの気まぐれ日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

アクセシビリティ講座と、障害者手帳割引について

全7回の講座を受講し終えました。

 

ncar.artmuseums.go.jp

 

すばらしい講座でした。

美術館関係者じゃないけれど、受講してよかった!!!

なんか最後の回をきいているうちに、涙がでてきた。

いろんな人とつながりながら、みんなで楽しめる場所をつくるって素敵だな。

 

もともと自分の活動にもヒントになるかもと思って受講し始めましたが、全7回を終えた今は、「障害の有無に関わらず、どんどん友人を誘って美術館に行こう!」という気持ちに。

いろんな人と美術館を訪れることによって、美術館のアクセシビリティが高まるように感じたから。

 

 

ついでに、明日の哲学カフェの障害者手帳割引についても書いておこうかな。

 

https://250222cafephilo.peatix.com/

 

もともと、わたしが対面の自主企画でこのゆうあいセンター(岡山県 NPO・ボランティアセンター)を使うことが多いのは、うちから近くて便利というのもありますが、ここなら車椅子や視覚障害のある人にも参加してもらいやすいという理由もあるからなんです。

元病院だからか、館内にエレベーターも点字ブロックもあるし、車椅子も通りやすいし、ユニバーサルトイレもある。(視覚障害のある人は、守衛さんが、建物の入り口から会場のある部屋まで案内してくれたりもします。ただし、周辺の道が車椅子や白杖出歩きやすいかというと、そうでもないのですが。)

 

他の哲学カフェの会場も、それぞれに素敵な人が運営している素敵な場所なのですが、古民家だったり元古民家だったりその他ハード面の事情で、ユニバーサルデザインという観点から誰もが参加しやすい場所かというと、そうとは言えない場所も少なくはありません。

それで、わたし自身が「あの人も誘いたいけど、うーむ」と躊躇してしまうことも。

それがいつも気にかかっていたところに、このアクセシビリティ講座を受講して、「できることから、少しずつやってみよう」という気持ちになりまして、試しに障害者手帳割引を設けることにしました。

 

参加費:1,000円。障害者手帳をお持ちの方は、500円。

 

障害者手帳の有無で分けることに、違和感のある人もいるでしょう。

わたしもあるもん。障害者手帳をもってる人が全員、他の会場だと参加しにくいわけじゃないし、手帳もってなくても困っている人もいるかもしれないし。(わたしみたいに車の運転できない人には参加しにくい会場もあるし)

でも、これ以外に、「いつも参加しやすい会場ばかりじゃなくて、ごめんよ。ここはちょっぴりマシかもしれないので、来てくれるとうれしいぜ」という気持ちを表す方法が見つからず。

ゆうあいセンターのある「きらめきプラザ」は、いろんな福祉関係機関・団体が入居している福祉系複合施設でもあるし、そういう団体のおかげでこの施設の運営が成り立っているだろうので、そういう施設自体への敬意や感謝の気持ちもひっくめて、仮にこうしてみる。

と考えると、この割引はサービスというより、単にわたしの気持ちを表現したものなのかもしれない。不完全で言葉足らずな表現ですが‥‥‥。

白杖で歩きやすい道と車椅子で歩きやすい道はちがうし、子連れで参加しやすい場所は子どもが苦手な人には居心地が悪いかもしれない。「全ての人にとって、参加しやすい場所」をつくるのって、本当に難しい。

だから試しに、他の場所とはちがう凸凹をつくってみる。


ちなみに他にも、子育てスペースのチョウタラの樹では、子育て中の方向けの子育て応援割引を設けさせていただいています。

大学内や大学の近くでやるなら学割を設けてもよいかもしれないし、公民館予算や助成金等のおかげで参加費無料の場所もあるし、それぞれの場所に合った運営の仕方を今後も模索し続けていこう。

2月24日(月・祝)大地の再生を哲学する@美咲町

今日は、2月24日(月・祝)に美咲町で開催する、大地の再生と哲学カフェのコラボイベントの打ち合わせがありました。

 

「大地の再生」では、水や風の通り道を感じながら、自然と人との関係を結びなおす。そんな杜づくりを、個人宅のメンテナンスから自然災害のケアまで様々な場面でしているらしい。

 

 

daichisaisei.net

 


ちょうど真庭のプロジェクトに関わるなかで、「自然との共生って、どんな切り口があるんだっけ?」という疑問にぶち当たってたところだったんです。

このタイミングで、別の人からこんな企画が舞い込んでくるなんて、ラッキー♪

それに、わたしが子どものときからなんとなくモヤッとしていた自然と人間との関係についても、大きなヒントになりそう。

 

打ち合わせでは、「感覚」と「見立て」という言葉が印象に残りました。

あえて事前にテーマを絞ることはせず、みなさんが大地の再生を体験するなかで何をどう感じたかを共有するところから、対話をはじめたいと思います。


企画・主催は、以前フリーデザイン岡山でお世話になっていた、大橋さん。

大橋さんは、いつも、わたしの視野や哲学の可能性をぐっと広げる提案をしてくださるので、新しいチャレンジだけど、安心して臨めます。


参加費無料で貴重な体験ができる機会なので、ご都合・ご関心の合う方は、ぜひ!