松川えりのてつがく日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

2つの反論、異論と批判。と、学校教育において競争を利用することはまちがっているか?

今日は、明石高専の哲学概論(オンライン)の3回目。

「異論」と「批判」、2つの反論のちがいについて解説。

 

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参考:野矢茂樹『論理トレーニング』(産業図書)


その後、自分でなにかしらの立論をして、自分の立論に対する批判と異論を述べるという課題を出してみました。

お題は「学校教育において競争を利用することはまちがっているか?」。

 

オンライン化の影響で急遽授業プランを変えたので、よい課題が出せたかどうか自信がなかったんだけど、学生さんから届く解答が「なるほど、そういう視点もあったか!」と全教員で共有したいほどすばらしく、今後、学校でお仕事するにあたってめっちゃ参考になりそうなので、うれしい。

もうこれだけで、この授業をやっててよかったと思っちゃう。

 

そして、やっぱり学校のことは、生徒さんや学生さんの声を聞いてみるもんだなぁと改めて思う。

 

自分の立論に対して批判や異論を述べてみるという課題によって、独りよがりな見解にとどまらず、多角的でもう一歩踏み込んだ思考を促せたのもポイントかもしれない。

 

学生さんからも、

「会議や話し合いでも役に立ちそう」

「どの部分に対する反論なのかはっきり意識できてなかったけど、これらを区別することによって議論をより細かく捉えられるような気がしておもしろかった」

 という感想をいただいたので、今後もこれは続けたほうがよさそうだなぁ。

 

本日の参考図書はこちら。 

 

論理トレーニング101題

論理トレーニング101題

  • 作者:野矢 茂樹
  • 発売日: 2001/05/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

ひさしぶりに開いたら、意外と書き込みとか使い込まれた跡があって、「なんだ、わたしもけっこう基礎トレちゃんとやってるやーん」と思ったけど、よく見たら使いこまれてるのは「質問のトレーニング」「批判のトレーニング」のあたりだけ。

やっぱり、学生のころから、ひとりで論理を緻密に構築していくより、他の人にどうからんでいくかに関心があったんだなぁ。