てつがくやさんの気まぐれ日誌

はなして、きいて、かんがえるをお手伝いする〈てつがくやさん〉、松川えりのブログです。

イベントの中止・延期のお知らせ

岡山県内でいまのところ患者が見つかっていないためか、予定通り開催されているイベントも多いですが‥‥‥
例の新型コロナウィルスの影響で、いくつかのイベントの中止・延期が決まりました。
楽しみにしてくださっていた方々には申し訳ありませんが、ご理解・ご了承のほどよろしくお願いいたします。
 
 
【中止】
2月29日(土)牛窓オリーブ園で開催が予定されていた哲学カフェ「プロとアマは何がちがう?」
 
 
【延期】
3月20日(金・祝)Ziba Platformで開催が予定されていた哲学カフェ「お金で買えるもの、買えないもの」
→延期後の開催日程は未定です。決まり次第、改めてお知らせいたします。
 
 
イベントの中止・延期の決定については、進行役の私が判断するのではなく、ご依頼者である主催者のご判断にお任せしています。
上記2つのイベントは、食品を扱う企業(もしくは、その関連団体)が主催なので、私としてはとても納得のいくご判断だったりします。*1
 
その一方で、その他の私が関わっているイベントについては、いまのところ中止・延期の話は出ていません。
今週末のイベントについては、はっきり「やりま〜す」とご連絡いただきました。
判断が難しいところですが、岡山県内ではまだ患者もでてないし、日常の仕事や買い物が制限されているわけでもないし、というところでしょうか。
 
哲学者としては、各々のご判断を尊重したいと思っております。
 
中止・延期が決定されていないイベントのご参加については、各々の持病や体調、そして価値観などを考慮してご判断いただければ幸いです。
今回に限らず、体調の優れない方は、くれぐれも無理しないでくださいね〜。
 
どうぞよろしくお願いいたします。

*1:前者はオリーブオイルを扱う日本オリーブ株式会社さん、後者はスーパーマーケットのマルイさんがつくったNPOマルイエンゲージメントキャピタルさんの主催です。

「いけない恋愛」@宝湯

2月11日(火・祝)は、宝湯で考えるの日。

宝泉相生湯こと宝湯で哲学カフェでした。

 

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お馴染みさん、ご無沙汰さんなど8名が参加。

寒かったので、ストーブを囲んで丸く座って対話しました。

(前回もこうすればよかった〜)

 

テーマは「いけない恋愛」。

 

世間で話題の不倫などの話から、「いけない」について、

「うまくいかない」や「いや」との違いや関係、

「自分がされたくないことは人にしちゃいけない」、

他者からどう見られるかというより自分のなかにあるブレーキ、などなど。

 

それから「いけない恋愛なんてない!恋愛は自由でよいもの」

「むしろ、自分の気持ちに嘘をつくことが悪」という声から、

「恋愛ってなに?」「気持ちなの?行為なの?」という問題。

 

これまで何度か、恋愛をテーマに対話したことはありますが、今回は、「恋愛は各々自由にすればいいけれど、仕事に支障を及ぼすのは勘弁してほしい」という声をきっかけに、恋愛と他の物事の関係について考えられたのが新鮮でした。

恋愛そのものがうまくいっていても、それが他の物事(仕事、友情、婚姻関係など)を「うまくいかない」状態にさせてしまうことがある。

自分も経験しているはずなのに、これまでの哲学カフェであまりそのことをじっくり話したことはなかった気がする。

 

さらに、「不倫や浮気もありと言っておいて、自分がされたら泣くのは矛盾してるように感じる」という発言から、恋愛と矛盾について。

「なぜ、恋をすると矛盾した自分が現れることがあるのか?」という疑問から、

「恋をすると、それまで知らなかった自分の一面が現れることがある。矛盾はそれに気づくまでのプロセスなのでは」

という発見がおもしろかったです。

 

 

さて、次回の“宝湯で考える”は、3月10日(火)。

テーマは「変わるっていいこと?」です。

銭湯だけど、なぜか、ちょっと部室っぽい雰囲気の哲学カフェです。

ご都合あう方は、どうぞ気軽にご参加ください。

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「失敗するのはなぜこわい?」@フリーデザイン岡山

2月17日(月)は就労移行支援施設フリーデザイン岡山で哲学カフェでした。

 

当日募集したなかから選ばれたテーマは、「失敗するのはなぜこわい?」。

 

「怒られるのがこわい」

「初めてのことはできるかどうかわからないからこわい」

「自分はできるという気持ちが失われるのがこわい」

「なにか失敗すると他のことまでできないと判断されちゃうことがある」

などなどが挙がる一方で、

「初めてのことはできなくて当たり前だからこわくない」

「いつからか失敗がこわいとおもわなくなった」

というひとも。

 

こんな問いが浮かんできました。

 

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他にも、

失敗かどうかのボーダーは誰が決めるのか?

自分で評価を完結できない事柄とできない事柄、

他者の評価基準と自分の評価基準のギャップ問題も…。

 

みんなの「働く」を応援するフリーデザインにぴったりのテーマでしたね。

 

哲学カフェには、一つの説を接木のようにみんなでちょっとずつ力を合わせて展開していく回と、それぞれが異なる説をそのちがいを確認しながら展開していく回とがありますが、今回は後者。

対話が進むにつれ、「あ、さっきのあの話、そう展開するのか!」「あの意見の奥にはそういう視点があったんだ!」などなど、それぞれの説の奥にある思考が展開していく様子も興味深かったです。

 

ご参加くださったみなさん、フリーデザインのみなさん、ありがとうございました。